2017年1月24日火曜日
血の署名 2
フォーチュナタ・アプドゥガル総督 : クインタス。会合のために安全な場所を用意してもらったのはありがたいけど、その恰好、もう少しなんとかならなかったの?
クインタス・ジャロル卿 : 申し訳ありません、フォーチュナタ総督。ですが、ヴァレンの壁の南にここより安全な場所はないのです。ダニもいることですし
カロラス・アクィラリオス伯爵 : そうかな、フォーチュナタ。お前にはお似合いじゃないか
フォーチュナタ・アプドゥガル総督 : 目上の者に対する口のきき方ではないわね、カロラス伯爵。そういえば、いつになったらクヴァッチを正当な支配者に引き渡すのかしら? あんたじゃ民衆が余りにかわいそうよ
クインタス・ジャロル卿 : お二人とも、お控えください! 我々には、より切迫した問題が!
フォーチュナタ・アプドゥガル総督 : 控えなさい、クインタス。そんな口のきき方は許さない。でも、確かにそうね。闇の一党の勢力が強まり、私たちの築いたものを脅かしている
クインタス・ジャロル卿 : 言い忘れておりました。大司教がよろしくと。大聖堂の件でクヴァッチを離れられないそうです。ここで決まったことは何であれ、支持すると
フォーチュナタ・アプドゥガル総督 : アンヴィルの手綱はしっかり握っているけど、あんたは司祭どもをクヴァッチで好き放題させてるようね
カロラス・アクィラリオス伯爵 : 私は統治し、アルトリウスは信仰と大聖堂を守る時の騎士団を管理している。殺人者が捕まるまで、クヴァッチの警備を許したのだ
クインタス・ジャロル卿 : これまでの犠牲者は、闇の一党の疑いがあるのでは? 手出しせずとも、殺人犯が我々の問題を片づけてくれると思うのですが
カロラス・アクィラリオス伯爵 : 自警団もどきが私の街を好き勝手にうろつくのを許すわけにはいかん。だから、アルトリウスに時の騎士団の権限拡大を許した
フォーチュナタ・アプドゥガル総督 : 状況を分かってなければ、あんたとアルトリウスは軍隊を編成してるんだと勘繰るところよ。心配した方がいいのかしら?
クインタス・ジャロル卿 : カロラス伯爵、約束してください。この問題が解決し次第、騎士団は大聖堂に引き返すと
カロラス・アクィラリオス伯爵 : 大司教は約束してくれた。私も約束しよう
フォーチュナタ・アプドゥガル総督 : で、この二人を信じるべきなのかしら? 教団が迫って来た時、そんな約束にどんな意味があるの?
カロラス・アクィラリオス伯爵 : そんなことはないぞ、フォーチュナタ。私たちはお前のように野心的で非情ではない
フォーチュナタ・アプドゥガル総督 : 聖職者とはいえ、アルトリウスも人間よ。普通の男と同じような欲求も欲望も抱えている
コマンダー・ペレッタス : クインタス卿! 侵入者が屋敷に入り込みました。皆様、すぐにご移動ください!
クインタス・ジャロル卿 : 心配無用。どのような事態にも備えてある。指揮官、広間を封鎖しろ。誰にも後を追わせるな!
コマンダー・ペレッタス : ハッ! 心得ております!
クインタス・ジャロル卿 : よくやった、兵士たち! 総督と伯爵は安全に旅立った
クインタス・ジャロル卿 : 姿を見せろ、アサシン! それともお前は闇討ちが得意な、闇の一党の臆病者なのか?
伝えし者テレヌス
クインタス・ジャロルが死んだことは知っている。闇の一党はあらゆるところに目を持っている
よくやってくれた。契約は成立し、血をもって署名がなされた。姉妹よ、家族にようこそ
[1 - 実力を示すためにすべきことはこれだけか?]
お前のことは長い間見てきた。貴族を殺したのは、単に契約を成立させたに過ぎん。これから、自分の兄弟や姉妹と会ってもらう
お前を聖域へ送ろう。ちょっとした隠れ家だ。故郷でもあり、追加任務が発生する場でもある
[1 - 聖域はどこにある?]
遠くはない。ゴールドコーストに呼んだのはそのためだ。ここには達成すべき仕事がたくさんあって、お前は関わることになる
お前の新たな家は北方の、ヴァレンの壁の下に隠されている。そこへ行って、黒い扉を開けるのだ
[1 - 黒い扉?]
黒い扉は、「恐怖はどんな味だ?」という問題を出す。それに対して「抜群だ」と答えろ。そうすれば聖域が開かれる
中に入ったらアスタラを探し出せ。彼女から説明が追加されるだろう
[1 - 他にも聖域が?]
もちろんだ。闇の一党が結成されて以来、我々の影はタムリエル全土に広がり続けている。ただ、全ての聖域が上手くいったわけではないし、思うように制御できていない地域もある
[1 - 理解できない]
お前には関係ないことだ。だがヴァーデンフェルは今でも… 厄介な存在だ
それでもゴールドコーストは、我々に有益な機会を提供してくれる。ここであれば、闇の一党の新たな世代のため、確固たる地盤を作り上げられる
[1 - なぜ伝えし者と呼ばれている?]
私は夜母の声だ。夜母はその望みを聞こえし者に伝え、聞こえし者は実行するため、黒き手である四人の伝えし者の一人に伝える
[1 - 黒き手?]
黒き手は媒介者だ。夜母は黒き手を通して闇の一党を治めている。聞こえし者一人と伝えし者四人で構成されている。四本の指と一本の親指だ。それ以上でも以下でもない
聖域の監視も黒き手の仕事の一つだ
[2 - 椅子に座っている女性に何があった?]
大したことではない。やるべきことをやっただけだ。短剣は常に研いでおかねばならん
彼女の家族はある書類を持っていた。そこには闇の一党の汚点となるようなことが書かれていた
[1 - つまり汚点を隠蔽するために殺したのか?]
闇の一党はそうつまらない存在ではないが、我々には果たさなければならない責務がある
彼女には最も素晴らしい贈り物、安らぎを与えた。お前がジャロル卿に送ったものと同じだ。お前は仕事を終わらせる前に、もっと贈り物を届けることになるだろう
聖域を見つけ、黒い扉を開け。兄弟と姉妹が両手を広げてお前を迎えるだろう
お前の成長に期待している。改めて、家族へようこそ