2017年1月24日火曜日

ようこそ本拠地へ 2


毒ある緑舌の者
ああ、敷地内に新人が来たと聞いていたぞ! メモを確認していたら、お前に関する事項だけが不足していることに気が付いた
早々に修正しなければならないな
 [1 - 統括せし者から自己紹介をするように言われた]  

彼女が? 面白い。今回はいったい何を計画しているんだ?
まあ、結局はすべて明らかになるだろう。お前も含めてな
 [1 - どうして毒ある緑舌の者と呼ばれてる?]
ブラック・マーシュが大事にしている慣習を知らないのか? 様々な有毒の調合薬を飲んで、体の免疫力を強化するんだが、あんまりにたくさん飲み過ぎて、舌が緑色になったんだ!
ははは! 新人はいつも引っ掛かるんだ!
 [1 - とにかく、よろしく]
こちらこそ。時間がある時にじっくり話を聞かせてもらうことを楽しみにしている。もちろん、日記のためにな。何でも細かく記録しているのだ
お互い助け合おう… ブレトンの言う、〈互いの得〉ってやつになるだろ?
 [1 - 自分のことをもっと話して欲しい]
他にいったい何を知りたいんだ? 私はシャドウスケールだ。私の人生は闇の一党で始まり、闇の一党で終わる
 [1 - シャドウスケールって?]
前に説明したと思うんだがな。メモを確認してみよう。ふむ
まあ、他の影座に生まれたアルゴニアンと同じように、生まれた直後からアサシンになるため訓練を受けた。それで腕のいい殺し屋になった。とても腕がいい殺し屋にな
 [1 - ここでの暮らしは好きか?]
面白い質問だな! 本当にここが好きか確かめようとしてるのか、それとも裏のある質問か?
まあ、好きか嫌いかなんて意味を持たない。私は以前の聖域と同じように統括せし者へ仕える。呼ばれた時、ブラック・マーシュに仕えるようにな
 [1 - 以前の聖域?]
川は私達を望む場所に運ぶ。この件について、今私に言えるのはそこまでだ
私はここに流れて来た。お前もな
 [1 - その本と自分に何か関係があるのか?]
まあ… 〈何か〉と〈自分〉の意味によってはな
心配するな。ここに記している考え事や観察記録は全て、厳重に管理されてる
 [1 - 新人に助言はないか?]
これは書き留めたのを覚えている! 五教義を習い、学び、覚え、実行する。聖域には複製がある。どこかにな。これを見せてやってもいいが、自分の日記は誰にも読ませないんだ
それは… 賢明じゃない
 [1 - なるほど… 他には?]
好奇心旺盛だな! それならしっかり聞け
任務は真面目にやることだ。統括せし者の指示には必ず細部まで従う。そして殺されないこと。それは言うまでもないがな


タネク
ではお前が新人か? いや、名前は言わなくていい。私はお前のことを新たなる剣とだけ呼ぶことにする。その方が覚えやすいし、どうせ長い付き合いになることはないだろう
そう、新たなる剣だ。そのほうがずっといい
 [1 - なぜ長い付き合いにならないと思う?]
すまない、別に批判したわけじゃないんだ。ただ嘘を付きたくなかった。最近、新人と手練れのアサシンを失った。ミラベルは否定しているが、私は何があったかを知っている
何者かが闇の一党を狙っている。そしてお前は恰好の標的って訳だ
 [1 - 自分の身は自分で守れる]
だろうな。ドゥリサもそうだった。だが彼女はアンヴィルの道端で、耳から耳まで喉を切り裂かれた状態で見つかった。いずれにしても、彼女を殺したのはかなりの腕の持ち主だ。それは間違いないだろう
気を抜くな。今や影に潜んでいるのは我々だけでない
 [1 - タネク、あなたのことについて聞きたい]
ロマンスと勇気に満ち溢れた、長くて汚い話になるぞ。簡単にまとめることもできるがな。私はセンチネルで鍛冶屋の見習をしていたんだ。仕事は好きだったが、親方は嫌いだった。彼は金属以外のものを槌で叩くのが好きでね。そして私はついに耐えきれなくなり、彼を殺した
 [1 - それで闇の一党に加わったのか?]
いや、今のはまだ物語の序盤だ。私は当時、若く、愚かだった。逃げ出したが、どうやら距離か速度が十分じゃなかったらしい。ハンマーフェルの地下牢で、しばらく充実した時間を過ごすことになった
記憶が間違ってなければ、八年ほどな
 [1 - 恐ろしいな]
陽の光は届かずラクダの乳も飲めなかったが、私は生き抜いた。何人かに会い、いくつか教訓を得た。衛兵の一人が目を離した隙に、私は行動を起こした。たったそれだけだ
もちろん、昔のような生活はもうできない。だが少なくとも自由にはなれた
 [1 - それで、どういった経緯で闇の一党に?]
生計を立てるためさ。私は前科者だった。だから人を殺した。しばらくの間、犯罪王バシュシ・ラのために働いたんだ
そしてある夜、訪問者が訪れた。伝えし者の恐ろしさに漏らしてしまったが、その素晴らしい申し出には抗えなかった
 [1 - 闇の一党について、他に知っておくべきことは?]
闇の一党はよくしてくれている。自らの怒りに集中し、恐怖の父に身を委ねることを教えてくれた
私には家があり、収入があり、従うべき掟がある。聖域にいることで、人生に意味を見出せる
 [1 - 掟があるのか?]
そうだとも、新たなる剣よ。掟は常にある。スイートロールの箱に手を引っ掛けてしまう前に学んでおくべきだ
我々には五教義がある。それについて書かれている本が、聖域のどこかにあるはずだ
 [2 - 兄弟や姉妹が殺された件のことを詳しく知りたい]
ドゥリサとヴァンのことか? 一人は自分の仕事を熟知している、手練れのアサシンだ。もう一人は、ほとんど血の付いていない剣を携えた新人だった。今のお前と同じな
偶然という可能性もあるだろうが、私は同じ犯人に殺されたと考えている
 [1 - その2つの事件が繋がっていると考える理由は?]
何となくそう感じるんだ。それに、公共の場に晒す手口も同じ。そいつは自分の作品に自信があった。だからそれを皆に見てもらいたかった
間違いなく手練れの仕業だ。ドゥリサは素人にやられるようなタマではない
 [1 - その話は統括せし者も知っているのか?]
判断するのは統括せし者アスタラだ。その逆はありえない。もちろん、このことは話した。我々には警戒を怠らずに、この件の首謀者を探すことしかできない。それまではとにかく影に飛びつくしかない
極めて危険な影にな


コー
大丈夫だ、ちっちゃいの。新しい匂いだ。新しい家族だ。会いたいだろう?
さあおいで、ヒルデ。恥ずかしがるな…悪いな。彼女はああ見えて人見知りなんだ

コー
新たな姉妹か、良く来たな。何か必要なものがあったら、どんなものでもいいから俺のところに来い。いいな?
 [1 - 統括せし者から他の仲間に会うように言われた]
当然だろう。全員のことを知るのは大切だ。もう家族なんだからな。家族は互いに助け合うものだ。ここではみんなそうだ
 [1 - どうしてあの檻にウェアウルフがいる?]
ああ、あれはウェアウルフじゃない。まあ、ウェアウルフだが、ヒルデガルドでもある
いい子なんだが、挨拶は後でしてやってくれ。まだ変身を制御できてないんだ
 [1 - ヒルデガルドについては興味深い話が聞けそうだ]
ヒルデガルドは妹みたいな存在だが、彼女の本当の家族はひどかった。ウェアウルフの血を飲んだんだ。危険な行為だが、ノルドの土地ではまったく聞かない話でもない
彼らは子供たちにさえ、むりやりそいつを飲ませた
 [1 - それでヒルデガルドはウェアウルフに?]
そのようだ。でもなぜ変身を制御できないのかは、いまだに謎のままだ
彼女はある日、制御できずに同族の一人を傷つけた。そして、皆にののしられて逃げ出したんだ。そんな時に彼女を見つけた。混乱して、孤独で、おかしくなりかけてた
 [1 - 攻撃されてもおかしくなかった]  
俺は腕のいい狩人だから、動物の馴らし方は染みついてる。時間は掛かったが、信頼してくれるようになった。兄として受け入れてくれたよ
でもそうなる前は、顔を引き裂かれそうになった。ほら、まだ傷が残ってる
 [1 - コー、自分のことをもっと話してほしい]
ずっと狩りと戦いが好きだった。一度は兵士になったが、あれは実際に戦うよりも待ってることのほうが多い
だから傭兵として剣の腕を売って、敵を作った。そうしてるうちに、他の傭兵が自分を殺すために雇われてると知った
 [1 - 生き延びたようだ]
そうだ。街では大人しくして、ほとんど荒野で過ごした。逃げるのはもうやめにしようと思った時、ヒルデを見つけた
彼女のために生き続けることに決めたよ
 [2 - ノルドが2人、どうしてゴールドコーストにある闇の一党の聖域にいる?]
何と言うか、公には話さないようにしてることがあるんだ。分かってほしい
ここが気に入ってるってことは言っておく。世界中で最高の仲間たちだ。お前を歓迎する。ヒルデも喜んでくれるはずだ
聖域の探索が終わったなら、エラムがお前に会いたいと言っていたのを聞いたぞ。多分お前のための任務があるんだろう
幸運を祈る