ヴェルサ
あなたはここにいて、攻撃もそれほど受けてないようね。これからが本番よ
まず、私たちは倉庫へ忍び込む。次に、周囲を観察する。最後。ここが一番重要よ。あなたが私の言った通り完璧に行動すること
[1 - 何を探す?]
自分で銀の爪に質問しなかったの? 馬鹿な奴らと同じくらい頭が切れるわね
銀の爪は、台帳を元に戻してもらいたいの。本のようなものよ。見たことはある? くねくねした行に、たまに挿絵が入ってる。それから、あなたの頭蓋骨くらいの厚さよ
[2 - 倉庫には何がある?]
踊る少女と動物のショーかな
倉庫よ! 中には汗まみれの労働者たちと、荒削りの木枠箱があるわ。何を期待するの?
[2 - 銀の爪が、彼の台帳について教えてくれた]
よし、じゃあ大体分かっているわね
そこにはアバーズ・ランディングの商人の秘密が全て詰まっているとも教えてくれた? ゼイラに感謝する銀の爪と陰険な台帳を持って行ったら。どんな反応をするでしょうね? 彼女が顔を引きつらせてくれることを、心から願うわ
[1 - [威圧] そのまま喋り続けるといい。そうすれば、お前の頭蓋骨は本と同じくらい薄くなるだろう]
ゼイラがあなたを盗賊ギルドに連れ込んだ理由がわかった。その頭に詰まった筋肉を、機転と勘違いしたんでしょう。でも、それ以外にも何かあるんでしょ? そうよね?
このままぼやぼやしていてもいいけど、台帳を盗みに行かないとね。準備はいい?
[2 - よし、準備が整った]
ヴェルサ
ふん。部下を怒鳴り散らす能無しね
[1 - あの高台の上? 会ってくる]
〈ギルドマスター・ゼイラ〉のことなんだけど、そうね
銀の爪の昔の執務室にたどり着くには、あの監督官の前を通らないといけないでしょうね
[1 - どうするのが一番いい?]
まず、こっちが位置につくまで待って。それから彼の気を引いてくれれば、頭を殴るわ
はい、この匂いリンゴを持っていって
[1 - 匂いリンゴ? 匂いリンゴとは?]
錬金術で満たされたリンゴよ。これを思いっきり投げれば、道が開けるわ。煮詰めたネッチのおならの嫌な臭いで敵を包むの
外さないように頑張って
[1 - 監督官を何とかしたら、次はどうする?]
衛兵を突破して。銀の爪は台帳を昔の自分の執務室に隠したの。そこで会いましょう
さてと。こっちが位置につくまで待って。それから匂いリンゴを投げてね
[1 - 準備はできた]
トークミング : 足で持ち上げろ! 背中じゃない、ばかか! 何だ… ショールの骨にかけて、臭い!
ヴェルサ : 誰か来る! 隠れて。奇襲を仕掛けたけど、まだ準備できてないの
イズリーナ : 分かる? ここには誰もいない。昼寝でもしようと思ったの?
トークミング : トークミングは用心深い! この倉庫に侵入者がいる!
イズリーナ : コッシュが倉庫を調べに向かっている。時間を無駄にする暇はないの!
トークミング : 爆弾か! トークミングは気づいているぞ!
ヴェルサ : 驚きなさいよ、間抜け。私は銀の爪を回収して行く。盗賊の隠れ家で会いましょう
銀の爪 : ああ、戻ったか! 良いニュースがあるといいが
ヴェルサ
間違いなく準備ができた時、ゼイラと話すわ。私がしたことで、彼女を心配させておきましょう
[1 - 中に入るのか?]
焦らせないで
監督官は、誰かがこの倉庫を調べにやってくると言っていたの。〈コッシュ〉とか言ったかしらね? 新興勢力に違いないわ。私が引退する前、そんな名前は一度も耳にしなかったから
[1 - このコッシュという者が、銀の爪の倉庫に来る目的は何だと踏んでいる?]
アバーズ・ランディングの商人王の動くところ、常に金が付いて回るのよ。競争者をまとめ上げて黄金の鎖に繋ぐ。そして利益を得るの
でも、あの倉庫じゃそうはさせない。私の陽動で… 厄介なことにしてあげましょう
[1 - 「陽動」とは一体どういうことなんだ?]
調合薬よ。おがくずいっぱいの箱に入れれば、濃い煙を発生させる。普通の考えをする者なら水の入ったバケツを手に取り、炎を発しようとしている所に水をぶちまけるでしょう
でも、それは水にひどく反応するの
[1 - どれくらいひどく?]
凄まじい爆発音はまだマシな方よ。煙が十倍にも増し、繁殖期のメスのドラゴンフロッグが放つような臭いがするの
明け方までに、街中の全てのオスのドラゴンフロッグが倉庫を埋め尽くすでしょう。彼らがコッシュの靴を、交際相手と間違えてくれるといいんだけど
銀の爪
台帳を持っているのか? 全て無駄だったか? ああ、お前の顔に無駄とはっきり書いてあるな! 失望で心が沈むよ
だが… 表情を読むのは苦手だ。それにここじゃ、鼻が利かない。それで? 勝利の臭いは、お前の周りに漂っているか?
[1 - 台帳を持ってる。はいどうぞ]
素晴らしい! 裏切った監督官達は何か困っていたか? 不便になっていればいいと心から思う!
だが、私のために働いてくれた他の者達に非はない。彼らが望むなら、将来の事業において居場所を与えられるだろう
[1 - ゼイラと話す必要がある]
さて、私の質素な店で再び富を築くことについてだが。港の近くだ。港は見逃すはずがない! まあ、店は簡単に見落としてしまうが。見つけにくい場所にある。でも、いつでも歓迎する!
ゼイラ
ヴェルサは連れて帰れなかったの? 驚いたとは言えないわ。ラクダよりも頑固だものね
[1 - いや、彼女を説得した。ここに来ると言っていた]
ヴェルサが仲間になってくれるそうね… 嬉しい。彼女の技術は貴重だわ
説得力が足りない? 練習しないと
ヴェルサ : 黙って考える練習ができるはずね
ゼイラ : ええ、喜んで。彼女が来たわよ。ヴェルサ! あなたの耳障りな声はどこにいても分かるわ。引退生活はどう? 避けられない問題があるみたいだけど
ヴェルサ : とてもくつろいでいるわ、〈ギルドマスター〉。あなたにちなんで雑草に名前をつけたのよ? 背が高くて、たくさん水が必要なの
ゼイラ : 信じられない。あなたが自分の手を汚すようなことをするなんて
ヴェルサ : あら、本当よ! ダニゼイラの草は暗闇でよく育つ。毎日適当な長さに切るのが、楽しみなの
ゼイラ : 彼女のことを思い出したわ