2016年11月2日水曜日

虫の城 3


マニマルコ : おやおや、サルン。喋られては困るな。部屋へ戻れ、アブナー。すぐに片付けてやる

マニマルコ : ああ、親愛なるリリス。鋳造所にはまだ空きがあるぞ。君専用の頑丈な鎧もくれてやろう
マニマルコ : そして、お前だ。脇腹に刺さった棘、靴底の小石。お前の強さはどの程度だろう? 限界を試してやろうか?


マニマルコ : どうなっている! これは大抵の相手から力を吸い取るのだ。なのに、何故お前は戦い続ける!
マニマルコ : お前には驚かされる。だが、どれだけ保つかな?


アブナー・サルン : マニマルコ! 元老院の議長を攻撃するのか? !
アブナー・サルン : 奴の力は衰えたぞ、〈面影〉よ! 私が注意を引いている間に倒せ!
マニマルコ : よくも裏切ったな、サルン。お前の味わう苦痛は伝説になるだろう!

アブナー・サルン
長くこのままでいるわけじゃない。意識は少し彷徨うが、それだけだ
 [1 - なぜ助けた?]
マニマルコの神になる妄想は間違っているからだ。帝国なんて気にも留めない。求めるのは力だけだ
今まで奴とやり合ったことなんてなかった。思った以上に強大な力を持っているな。やれやれ。豆の次は豆の木ってか。後悔先に立たずだ
 [1 - これからどうする?]
最初にやることは変わらない。生きてここから出よう
 [1 - 例えば?]
貴様が来た道を戻ることはできない。もう奴らで溢れかえっているだろうからな
その道を下ったところに、ダストシュートがある。しばらく落下することになるが、私達なら大丈夫だろう
 [1 - さあ行こう]

リリス・ティタンボーン : 塔から救出された姫の中では、きっと最も醜い姫ね
アブナー・サルン : 教育もまともに受けず、何度も頭を殴られているくせに、よく頭が鈍っていないな、ティタンボーン


キャドウェル : また会ったな! 出口を探しているのか?
キャドウェル : もうすぐそれを開けるぞ

キャドウェル
アーケイよ、我らを守りたまえ。石袋に入った桃みたいに傷だらけではないか! って、どんなすごいことをやらかしたんだ?
まあいい。逃げ道が必要だな
 [1 - いい時に来てくれた、キャドウェル]
まあ、実際ワシはやる男だ
急いだ方がいい。あの騒ぎから、城全体が縫い針入れみたいに攻撃的になっている。チクチクとな
 [1 - 一緒に来ないか?]
お前さんと? コールドハーバーを去るって? ああ、分からんな。あの世界を去ってからもう随分長い時が経っている
それが賢明だと思うのか?
 [1 - 一緒に来るべきだ。その方がお前のためだ]
よし、なら解決だ。どっちにしろ、お前さんはここを脱出するのに案内が必要だろう
行くぞ! 行くぞ!
 [1 - 行こう!]


預言者 : ポータルを開いた! 急げ!


預言者:サルンは役立つ味方だ。彼の… 不快な性格を除けばな。時に信頼できる者を見つける最良のやり方は、ただ誰かを信頼することだ
リリス・ティタンボーン:思いっきりサルンを殴りたいけど、やめておくわ。彼には会わないことにする

アブナー・サルン
私の財産、肩書き、人生… 今はすべて奪われた。帝国の維持という名の元にな
すべての神に誓って、マニマルコには代償を払わせてやる
 [1 - 大丈夫なのか?]
もちろん。私はアブナー・サルン。この老いぼれをあっと言わせるには、能なしの信者ごときでは足りん
それで、ここはどこなんだ?
 [1 - サイ・サハーンの居場所を教えると言っただろう]
ああ、そうだな。フン
実を言うと、正確な居場所は知らない。だがあいつはマニマルコの囚人で、虫の王があいつからアミュレットの場所を聞き出そうとしていることは知ってる
 [1 - 彼の居場所を知らないのか?]
待て、待て。怒る前に言わせてくれ。あいつの正確な居場所は分からない。だが特定はできる。ただ、少し時間が必要なんだ
 [1 - 騙したんだな]

リリス・ティタンボーン : 何? このクソッタレ!
アブナー・サルン : うわ! 正気か? 離れろ。野蛮な女トロールめ!
預言者 : リリス! 落ち着け!
リリス・ティタンボーン : あいつは最初から嘘をついていたのよ! どうでもいい。どうせマニマルコの太鼓持ちなんだから!
アブナー・サルン : マニマルコは私を殺そうとしているんだぞ! 私は屈服したふりをしていたんだ。そうすることで、何人の命が救われたかわかるか?
リリス・ティタンボーン : お前が救ったのは自分の財産と皮だけよ。自惚れた馬鹿め!
預言者 : もういい! アブナーは選択肢がなかったのだ、リリス。そして、俺達にも嘘があるだろう? 〈面影〉に、真実を伝えるべき時だ!
アブナー・サルン : 何だと? 〈面影〉は知らなかったのか? ああ、これはすごいな!
リリス・ティタンボーン : やめた方が…!
預言者 : 〈面影〉よ。今まで、預言者としてしか俺を知らなかっただろう。しかしそれは本当の名前ではない。俺は… ヴァレン・アクィラリオスだ!
アブナー・サルン : 我らの倒れた皇帝は、ぼろぼろのローブをまとって、子猫のように目が見えないようだな!
ヴァレン・アクィラリオス : 〈面影〉よ、騙して悪かった

ヴァレン・アクィラリオス
怒っているのだな。思った通りだ
 [1 - 皇帝なのか?]
かつてはな。今は違う。俺の名前はヴァレン・アクィラリオスだ
 [1 - なぜ話してくれなかった? なぜ騙した?]
正体を知られれば、その場で殺されるのではないかと恐れていた。そう簡単には我等と手を組んだりはしなかっただろう
これはすべて俺が引き起こした。モラグ・バルがこの世界を破壊したら、責任の全ては俺にある
 [1 - お前やリリスを信じられると思うか?]
リリスを責めないでくれ。彼女は俺の指示で動いただけだ。彼女は俺を守ると誓った護衛だが、お前の味方でもある
お前と正式な誓いを立てよう、〈面影〉よ。これが終わった時、俺を厳正に裁く意志があったなら、どうかこの命を終わらせてくれ。抵抗はしない
 [1 - で、次はどうする?]
サイ・サハーンを探さなくては。全てそれにかかっている
 [1 - どうすればいい?]
この件についてはない。アブナーと話し合わねばならん。情報を十分得たら、またお前に連絡しよう
アブナーの寝返りは予見しなかったが、歓迎しよう。マニマルコは彼を恐れている。それもそうだ。彼は我等の役に立つ。俺はそう確信している          

リリス・ティタンボーン
嘘をついてごめんなさい。まだ… 仲間でいてくれるといいんだけど
 [1 - つまり、預言者は最初から皇帝だったのか?]
あたしも真実を告げたかった。でも預言… ヴァレンはそれを賢明だとは思わなかった
どうかあたし達を許して。本当にごめんなさい
 [1 - なぜサルンを殴った?]
マニマルコがあたし達を裏切った後、サルンは娘のクリビアが王座に居続けられるよう、すぐさまマニマルコの手下になったの。あいつは裏切り者のクズ。当然の報いよ
 [1 - 次はどう動く?]
ヴァレンは何かを掴めそうよ。サルンも協力するだろうけど、あたしはまだあいつを信用しない。機会がくればあたし達を陥れようとするはずよ。覚えておいて

アブナー・サルン
ヴァレンと私はやることがある。だが、貴様とはすぐまた話すことになるだろう


バネキン : なあ! サルンが話があるってさ! バルケルガードの魔術師ギルドへ行け! さあ急げ!