2016年11月10日木曜日
夏の地 1
憂鬱なるサルイン
ファリネスティを訪ねるつもりだったなら失望するでしょうね。彷徨う都市はまだ行方不明で、谷の様子が変なの
私の助言を聞いて、出発できる内に出発した方がいい
[1 - なぜ? 何が起きた?]
バロスラスと私は今年こそファリネスティが夏の地に帰ってきてくれることを願ってた。最初は地面に穴があいているだけだったけどね
そして何日か前、谷に稲妻が走るのを目にしたの!
[稲妻? ]
私達はもしかしたら都市が戻ってくる兆しかも知れないと思ったわ! でも近づいてみると、気分が悪くなるし、息もできない。しまいにはバロスラスが稲妻に打たれたので引き返して来たの
谷で何が起こっていると思う?
[分からないが、様子を見に行ってみよう ]
奇妙な大立石があったわ。去年はここになかった。何が起こっているにしても、関係があるに違いない
夏の地にもっと多くの信者がやって来たら、罠にかかってしまうかもしれない
[1 - 信者とは何者だ?]
彷徨う都市を捜す者のこと。私たちはファリネスティがいつか戻ると信じている。だから街が移動していたのと同じ道筋をたどって旅をしているの
ファリネスティやそこに住む人々を捜すことを、私たちは諦めない
[1 - 夏の地とは何だ?]
ファリネスティが訪れる4つの地のうちの一つよ。彷徨う都市は季節ごとに、秋、冬、春、そして夏の地の間を移動する。または、していた
この谷は、昔は夏の地だった
ジャラク
その場所は呪われている! 得るものはない、血が流れるだけだ
[1 - ここへは稼ぎに来たのか? それとも街を探しに?]
ファリネスティはここ数十年現れていないが、その地を旅する者は大勢いる。彼らがファリネスティを待つ間、食糧や物資が必要だ。いい商売になる!
もし彷徨う都市が現れたら、ジャラクには嬉しい誤算になる
[1 - ファリネスティはそんなに長い間、現れていないのか?]
言い伝え自体はたくさんあるんだが、ファリネスティは異世界を旅しているという。間違って海に落ちてしまったという話もある。もっと不穏な話だと、オブリビオンに引きこまれたとか
だが、ジャラクは専門家じゃない。バロスラスならもっと知っているかもしれないが
[1 - 商品はどこにある?]
ヴェリン港だ。市場もあるし商人仲間への知らせもある。夏の地はどうやら期待できなさそうだが
だが、もし何が問題か分かれば、市場は改善されるだろう
[2 - 信者に物資を売る? 少しがめつくないか?]
彼らを飢え死にさせた方がいいか? ファリネスティの信者は自分たちを迎え入れてくれる素晴らしい街が見つかるのを夢見てるんだ。わずかな食糧で森に座って、彷徨う都市が現れるのを願っている
がめつい? そうかな。ジャラクはそうは思わない
バロスラス
い、痛い…
[1 - 大丈夫か?]
ああ。あの雷か何だかわからないものに、私は焼かれた。だが、ジャラクが私の怪我に薬を塗ってくれたおかげで、数日もたてば元気になるはず
それまでに、彷徨う都市も現れるかもしれない
[1 - 何が起こった?]
谷の端にある〈大立石〉に向かって行ったら、大きな閃光が走った
次に分かったのは、胸一面にやけどを負って倒れていたことだ。けれどこれは街が人の上に降りてくるということに違いない!
[1 - 本当にファリネスティがここに現れると信じているのか?]
当然だ! 皆が、街はもう帰ってこないと思う理由も分かる。もう何年も姿を見せてない。だが彷徨う都市は、姿を消す前に何百年、もしかしたら何千年もの間タムリエルを旅してきた
帰ってくるはずだ
[2 - 街が人の上に降りてくる? どういう意味だ?]
分からないか? 彷徨う都市は歩くんじゃない、現れるんだ! 街がどこからともなく現れるのなら、そこで待っている人々を殺しかねない!
私が思うに、雷のマジカは警告だ。ファリネスティはここへ向かっている!
幻影
マジカが、あっという間に消えてしまう! 波動を集める時間がない。ああもう!
待って… 誰かいるの? 急いで! 街に戻りたいなら、一緒に来て!
[1 - あなたは何者だ? どこにいる?]
時間がない! マジカが一度消えてしまったら…
ああ、大丈夫! 私はメンヒルを通りすぎ、橋を渡ったところにある小さな洞窟にいる。来てね。急いで!
[1 - すぐに向かう]