2016年11月10日木曜日

グリーンレディの物語 2



オラネス
ここは思い出の訓練場なの! みんな村からここまで弓の使い方を習いに来ていたわ
 [1 - 巡礼者たちはなぜここに来る?]

イフレよ、この地に祝福を与えたまえ。グリーンレディの勇敢なる行いを我らに見届けさせたまえ
 [1 - グリーンレディは射手だったのか?]
そうよ。子供の頃、グワエリングはここで、友達のウルソーンや姉妹のランワエンと一緒に弓術を練習したの。最初の日からすでに、彼女は他の二人を引き離していたわ
彼女の叔母で先代グリーンレディのフィノリエルが、可能性を認めたのはその時なのよ
 [1 - どんな可能性?]
もちろん、次のグリーンレディになるための可能性よ! 彼女が次に成し遂げたことは、なおさらそのことを確信させたわ
 [1 - 何を成し遂げた?]
ウルソーンは彼女に手本を見せてやろうと思ったの。彼はグワエリングとランワエンが来るより一年くらい前から授業を受けていたから
グワエリングの最初の矢は彼の矢を真っ二つにしてしまった。二つ目の矢も同様だった。彼女は決して外さなかった。決してね
 [1 - ウルソーンは怒っただろう]
怒った? 彼に限ってそんなことはないわ! 彼女の腕前を見たとき、ウルソーンは自分が手本を見せるなんてことは忘れて、まるで自分が教えたみたいに彼女の技量に満足したのよ!
彼はいつもグウェリングを誇りに思っていたし、愛していたの
 [1 - ウルソーンはどうなった?]
彼は成長し、苦い経験によって、人はいつも自分が望むもの、あるいは約束されたものを手に入れられるとは限らないことを知ったわ
彼らは婚約していたけれど、グワエリングがグリーンレディに選ばれた時、ウルソーンは身を退くように強いられた。グリーンレディはシルヴェナールと結婚するのが常だから
 [1 - それで彼はどうした?]
誰かを激しく愛しておきながら、その相手を奪い取られてしまうというのは、どんなエルフにとっても辛いことよ。彼はディープウッズを去り、別のところで身を立てることにした
それはともかく、案内を続けないとね
 [1 - 次はどこへ行く?]
村に戻りましょう。そこでグワエリングにとって最も重要な出来事が起こったのよ
祠の近くに、私たちの民が集まって見物する場所があるの



オラネス
最初の場所に戻ってきた
離れた場所をこんなにたくさん移動して、また元の場所に来るなんてすごいと思わない?
 [1 - ボズマーにとってのグリーンレディの役割を説明してくれないか?]
イフレよ、この地に祝福を与えたまえ。グリーンレディの勇敢なる行いを我らに見届けさせたまえ
 [1 - ここで何が起こった?]
グリーンレディは私たちの民の野性の化身よ。ここでは、グワエリングがイフレの啓示を受ける場面の一部が見られるわ
 [1 - イフレ自らがグワエリングを選んだのか?]
そう。シルヴェナールがケナーシズルーストで死んだ瞬間、フィノリエルは消滅してしまったの。司祭と紡ぎ手たちは痕跡を探したわ
彼女を見つけることができなかったから、彼らはディープウッズにやってきて、グリーンレディの祠で導きを求めたの
 [1 - グワエリングがグリーンレディになるということは、どうやって分かった?]
司祭と紡ぎ手たちが祈ると、グワエリングが祠にやってきて彼らに加わったの
彼女が祈りをささげるため祠に触れた時、木が光を発して、彼女は宙に浮かんだ。そうして祝福を受けたグリーンレディとしての姿が、集まっていた信者たちの前で示されたのよ
 [1 - それは驚くべき光景だっただろう]
その通りよ。彼女の栄光が皆に明らかにされたのだから。それにグワエリングの経験と才能の全ては、彼女をこの昇華へと導くためにイフレによって命じられたものだったに違いないわ
 [1 - 昇天して、何になる?]
グリーンレディは私たちの野性的な肉体を表し、シルヴェナールは霊的なものを表すの。どちらも私たちの民のために、イフレによって選ばれるのよ
二人の結びつきは神聖なものであり、そのおかげで私たちは皆、より強くなることができるの
 [1 - 案内してくれてありがとう]
私達の物語を知りたければ喜んで教えるわ。ウェアウルフから救ってくれたお礼にできることはそれぐらいしかないの
私達はディープウッズの物語に誇りを持っているわ