2016年10月22日土曜日

さまよえる王の玉座 2


アンドゥル : どれだけ邪魔が入るんだ?
アラニアス : 急いで。さまよえる王は弱ってる。塔に連れて行かないと。あなたも来て




さまよえる王
アラニアスは私の後を継ぐためにここへ導かれたが、お前は彼女の即位を見届けるために導かれたのだろう
お前が来なければ、復讐心に燃えたアンドゥルはヴァレンウッドの荒野を離れ、我々を殺したかもしれない。多くの命が失われただろう
 [1 - つまりアラニアスは、「さまよえる女王」になるのか?]
そうだ。数世紀の間、私はヴァレンウッドを形成し、維持し、そして内外の影響から保護することに魂を傾けてきた
彼女が現れた今、私は大地に帰る自由を得た。私に多くを与えてくれた場所に戻り、その恩を返す
 [1 - アラニアスは、今どこにいる?]
上の方にいる。行ってやってくれ。変身の過程に怯えているだろうから、支えてやってほしい
これは自然の成り行きなのだ。彼女にとっても、ヴァレンウッドにとっても必要なことだ。しかし、彼女自らの意志によって選ばれなければならない
お別れだ。私は眠りにつこう


アラニアス
怖い。自信を持つべきなのに。私たちはアンドゥルを倒したんだもの
でもこれを見て! サマーセット諸島のほんの一部にしか魔法を使っていないのに… それが森全体に… 生きた森にまで。私なら何とかできるって言って
 [1 - あなたならできる]
さまよえる王も、昔は人間だったんじゃないかしら。そう、私たちみたいに。でもその時が来て、別のものに変わったんだわ
きっとヴァレンウッドに融合して、自分の過去をすっかり忘れてしまったのよ
 [1 - ああ。彼はオスティオンという、アルトマー魔術師だった]
彼はそれさえも憶えていないのよ!
私も同じことになるんだ。この責任を受けいれてさまよえる女王になったら、私の故郷も、小さい頃の思い出も… 全部
 [1 - 自分が見たところでは、それは美しい思い出とは言いがたかった]
そうね、それでも私の思い出なの。楽しい時もあった。あなたといた時よ。あまり現実味はなかったけど、とっても懐かしい
でも諦めなくちゃ。あなたを心の中に受け入れたように、私はヴァレンウッドを受け入れなくてはいけないんだわ
 [1 - さまよえる女王になる、心の準備ができたか?]
ええ。でも手伝ってほしいの。遠くにある塔に登って、そこにある庭園にさまよえる王の王冠を置いて
そしたら、そこで私を待ってて。お願い、約束して
 [1 - 約束する]


さまよえる女王
全てがなんだか… とても違う。もはや、単なる肉体ではなく、自分の存在が森全体に広がっているようだ
アラニアスは消えてしまった。だが君が友であることには変わりはない。少しだけここにいてくれないか?
 [1 - ここにいる]
記憶を失う準備はできてるけど、これまでに学んだことは忘れたくないわ
あなたは敵と友人の違いを教えてくれた。そのことは絶対に忘れない。もちろんあなたのこともね   なぜ君がここに来たか知っている。さまよえる王がアルドメリ・ドミニオンに対して忠誠を誓うよう頼むためと、ヴァレンウッドが味方かどうかを知るためだろう
今でもそうしたいと思っているのか?
 [1 - ああ。アイレン女王の代理として、忠誠の誓いを求めに来た]
喜んで応じよう。私自身とヴァレンウッドを代表して、君達に忠誠を誓う。アイレンが彼女の最大の味方は、今私の目の前にいる者だと気付くことを願うばかりだ
アラニアスの記憶がなくなる前に、他にも君に言っておかねばならないことがある
[それは何?]        
ベールの継承者のことだ。知っているかも知れないが、彼らはマグナスの杖を盗んだ。保管場所は知らないが、西のウッドハースを探してみるといい
グリーンハートの西の門へ通じるポータルを開いてやろう。さらばだ、友よ
[ありがとう。ウッドハースに行ってみる ]
ウッドハースへ行け。我々の敵が問題を起こしている


マルイン
さまよえる王の物語は終わり、さまよえる女王の物語が始まった
ヴァレンウッドとの関係がとてももろいものだって理解しているボズマーはあまりいない。でもあなたと私は知っている。関係を保つために犠牲になったものを見てきたからね
 [1 - じゃあヴァレンウッドはもう安全なのか?]
残念だけど違う。ベールの継承者は我々の心のよりどころを攻撃しようとしているようだ。それがヴァレンウッドなんだ
さらに悪意に満ちた脅威がどこかで台頭しているのを感じる。あなたやあなたみたいな人が、そこで我々を守るために立ち上がってくれることを願うよ
 [1 - アラニアスはこれまでの記憶を全部失うのか?]
そのうちね。ヴァレンウッドとつながることで得る多くの感覚と経験が、彼女の過去のわずかな記憶を押し出してしまうんだ
でも彼女の人格はそのまま残るだろう。それがヴァレンウッドの将来を形作る