2016年10月22日土曜日

紡ぎ手の物語 2


アラニアス
調子がいいみたいね。気分はどう?
 [1 - 大丈夫だ。パーティーはどうだ?]

人が多すぎるわ。それに見てよ。あれ、上級公女エストレじゃない! なんであの人がここに?
きっと、両親は私に力を見せびらかして欲しいんだわ。家庭教師か何かを連れてきたのかと思ってた
 [1 - あまり乗り気でないような口ぶりだな]
乗り気じゃない? こんなの大っ嫌い! それにあいつら、何か特別な目的があるのよ
私のために探ってくれない? あいつらの中に混じって盗み聞きするの。私に対して、何を企んでいるのか暴くのよ
 [1 - 企みが分かったら、その後は…?]
まだよく分からない。あいつらはたぶん、像を地面から持ち上げて欲しいんじゃないかな。私の両親はあれをパーティー用の手品みたいに言ってたけど、実際これはパーティーなんだしね
でも、あいつらの話しぶりを聞いてると、何だかもっと危険なことみたいな気がして。正直に言うとちょっと不安なの
 [2 - 私もよく、どうやって地面を操っているのか不思議に思う]
バカね、前にも言ったじゃない。自分の周りのものを変えることを考えてると、考えが現実になるのよ
あの商人の船が沈んだ時のことを覚えてる? 私、海から地面を引っ張りあげたの。ただ、元に戻しておくのを忘れちゃったけど


上級公女エストレ
力を直接目にできるよう、彼女の両親が私を招待したの
彼女は、私の足元の大地を持ち上げたわ
今日の実演は技術どうこうじゃない。性格の問題よ
こんな田舎、すぐにでも出て行った方がいいわよ
あんなに劣った生物と同盟を組むなんて想像できる?
彼女の両親は正しかった。私の元へ来るとはね。私だけが助けてあげられる
高貴なハイエルフがこんな環境で育つなんてね。なんて悲劇かしら!

上級公女エストレ
どうやってあなたのような人がパーティに招待されたの?
 [1 - アラニアスの連れだ]
かわいそうな子。あなたみたいなのを連れているようじゃ、彼女が混乱していても不思議はないわね。あの子は運がいいわ。あなたがそういうくだらない戯言をあの子に吹き込む前に、私たちが来るのが間に合って
ものごとには自然な秩序というものがあります。岩の魔女ともあろうお人が、そんなことも知らないなんてね


オンデンディル
アンドゥルは驚くべき潜在力を見せている
なぜこんな小娘と土くれごときで時間を無駄にする? アンドゥルなら、わけもなく溶かせるだろうに
奴らは彼女をなんと呼んでいる? 岩の魔女だと? 笑えるな。田舎者が
ワインを飲んでみたか? 飲まない方がいい
アイレン女王は指導者には相応しくない
この島は良いところだ。貧相で飾り気がなくてな
カジートかボズマーか… どちらを嫌えばいいのかわからない

オンデンディル
ワインを一杯もらおう
 [1 - 私は使用人じゃない]
何だと? だったらなぜ話をしているんだ?


バイスリーブ・ペリディル
アンドゥルには家から離れた、ちっぽけな物乞いが一人いる
アラニアスは他で能力を発揮できるだろう
彼女の能力をどう使うかは、実演の結果で決まる

バイスリーブ・ペリディル:お前と会ったことがあるとは思えない。この先もそうだ


アンドゥル
こいつが死ぬんじゃないかと不安でね。ボズマーがこんなに弱いなんて知らなかった
 [1 - 待て。アラニアスは、ボズマー相手に力を証明することになっているのか?]
このゴブリン面の肉食らいにじゃない。彼の妻にだ
ちょっと待て。継承者の仲間じゃないな!
 [2 - その通り。自分はアラニアスの味方だ]


サラリン
奴らが… 妻をさらった
 [1 - 彼女はどこに連れて行かれたのか?]
彼女は魔女の手に渡るんだ。岩の魔女に
大地が彼女を殺す。彼らはそう言っていたがね…
 [1 - 自分が止める]

紡ぎ手マルイン
うーん。アンドゥルを殺したのか? そうなるとは思っていなかった
 [1 - どういう意味だ?]
心配するな、ちょっと演出を加えただけだ。いくら現実に見えたとしても、残念ながらただの作り話さ
実世界で、君はアンドゥルを殺しには行っていない
 [1 - 彼は、実生活ではもっと危険なのか?]
彼は長い時間を経て、強くなった。そしてお察しのとおり、気性は相変わらずだ
ベールの継承者が、彼にアラニアスを追って来させたようだ。彼女がさまよえる王を殺すか、負けて死ぬか、どちらかを見届けるためだろう
 [1 - なぜそれを知っている?]
彼に会った。この物語の中に入りたがったが、頼み方が横柄でね
しかし、今出来ることは何もない。物語を終わらせる必要があるんだ。アラニアスにとっての一大事が、もうすぐ起こる。彼女のところに行ってやってくれ
 [1 - アラニアスはどこか?]
庭園にいるよ。このボズマーの妻を殺すように命令されているんだ。急いでくれ。前回は、彼女一人で立ち向かったのだ
アラニアスの実演を見ていろよ
 [1 - アラニアスが力を証明したときに、現実世界では何が起こったんだ?]
彼女は一人でおびえていた。良心が彼女にあることを言い、恐怖が別なことを言った。最終的に彼女はベールの継承者に加わった
 [1 - ここでの私の存在が変化をもたらすと本当に思っているのか?]
その当時、別の道があったということ、そして今も別の道があることをアラニアスが知る必要がある
正しい行いをする勇気を彼女に与えてほしい


上級公女エストレ : こいつはお前の農園を焼き払った奴と同類よ
マエリン : お願い
上級公女エストレ : アラニアス、我が子よ、大地を目覚めさせ、この獣を捕らえるがいい
マエリン : お願い、開放して
上級公女エストレ : アラニアス。農園が燃えた時、自分がどれほど惨めだったか、忘れたの?お利口さんね。今度はこいつを引き裂きなさい

アラニアス
これは試練よ。この少女の命を奪えるなら、私は必要な犠牲を払えるってこと
 [1 - こんな犠牲は必要ない。これは人殺しだ]
私の島を襲ったボズマーはどうなの? 彼らのことはどう説明するの? ドミニオンの大使? 平和の任務?
 [1 - あれは山賊だ。この女性はあなたに何もしていないじゃないか]
このボズマーを殺すのを拒んだらどうなる? また独りぼっちになるわ。〈シラタルの岩の魔女〉。おとぎ話に出てくる怪物みたいに
 [1 - 独りじゃない。私がここにいる]
今は一緒にいるけど、これからは?
いいえ、違う。そうじゃない。自分自身を信じないとダメよ。正しいことができるって信じないと。誰も必要ないわ。あなたもベールの継承者も。誰かに導かれる必要はない
 [1 - これからどうする?]
私はもっと強いはず。実力を証明するために、無実の人に対して殺人を犯しはしない。誰かに強要されたとしてもね。ベールの継承者が私の運命を決めることはない。自分自身で決める
私にはできる。そして必ずやり遂げるわ


アラニアス : お断りよ! やらないわ!


紡ぎ手マルイン
いい性格をしている。とても面白い。アラニアスにも印象付けられたようだ
 [1 - 何が起こった? 彼女はどこに行った?]
一つの物語が終わると他の物語が最高潮を迎える。私達のちょっとした悪戯は成功した。お前のおかげだ。アラニアスは間違いなく主人達を裏切り、さまよえる王を守るようになるだろう  
まったく、また物語を大幅に変えることにならないといいが。我々紡ぎ手にはできるが、普通は物語を自然に終わらせる方がいい
普通ならな
 [1 - それがやるべきことなのか?]
アラニアスの過去を探検したことで彼女に変化の種を蒔くことができた、だがまだ芽吹いていないようだ
今も彼女とアンドゥルは道を切り開きながら、さまよえる王の玉座へと向っている。彼らの目的はさまよえる王を倒すことだ
[どうすれば彼を守れる?]  
現時点では彼を助けるのは難しいだろう。だが諦めてはならない。彼がいなくなればヴァレンウッドは制御を失う
残されている希望はアラニアスとお前だけだ。グリーンハートに行って炎の痕跡を通り、さまよえる王の玉座に向え
[アラニアスとアンドゥルを探そう ]