2016年10月19日水曜日

消えゆく木 2


ヘノドラス
あなたは誰だ? どうして消えゆく木のことを知ってる?
 [1 - エルノルに村のことを詳しく教えてもらえると言われた]

目が見えないわけではない。話をしているのを見ていた。ちょうど目の前にいただろう
我々のことをどうやって知った?
 [1 - いなくなった方がいいか?]
今、そんなことは意味ないだろう? あなたは最も奥深くにある聖域にやって来た。しかも何の困難もなく。さまよえる王に歓迎されているのは明らかだ
つまりこれは、どんなに苛立つことだったとしても、誓いによってあなたと話す運命にあるということだ
 [1 - どんな誓いか教えてほしい]
さまよえる王のために、消えゆく木を守ると誓った。彼の掟に従うとも。その見返りとして村を守ってもらっている
百年おきくらいに、さまよえる王の代わりに、消えゆく木を守る世話人を選びに戻ってくる
 [1 - さまよえる王について教えてくれないか?]
さまよえる王が消えゆく木を創造し、ブランブルブリーチからグリーンハートまで、ヴァレンウッドの全てを意のままに従わせた。そうして彼は、我々の後援者かつ守護者となった
彼を神々のような存在だと考えている者もいる
 [1 - さまよえる王がこの村をどこへ送るのか知りたい]
村はさまよえる王が送る場所へ行き、新たな世話人を選ぶ時にここへと戻ってくることが許されている
私もめっきり年を取ってしまった。村は戻ってきたよ。いつものように
 [3 - いつから世話人を務めている?]
前回、村がここに戻ってきたときだから、百年ちょっと前からだ。消えゆく木とお互いを世話し合い、さまよえる王が必要なものを提供する
だがさまよえる王がなぜ、あなたを迎え入れたのか分からないな
 [2 - どうやって世話人に選ばれたのか教えてほしい]
消えゆく木が選ぶ。我々を次の世話人へと導いてくれるのだ。誰しもがこの役目を受け入れられる勇気や知性、強靱な精神力を持っているわけではない
村の住人全員は、その役目がいかに大変かを知っている。それにもかかわらず、ほとんどの者が選ばれたいと思っている
 [1 - さまよえる王がこの地を支配しているのか?]
その好奇心があれば、無知を大目に見られるだろう
さまよえる王はここを〈支配〉していない。庇護と引き替えに、消えゆく木の世話をする許可を与えてくれている。誓いに疑いを持たず、実行しているのだ
 [2 - 寂しくなることはないのか?]
寂しい? ハッ!
他の皆と離れるのはいいことだよ。静寂と平和がそこにはある。それにさまよえる王がたまに訪れる。そんなことは夢物語だと思っている者もいるかもしれないが、彼は自分のことを見に来ている。世話人の生活は退屈なんかじゃない
 [1 - 儀式はいつ始まる?]
準備が済み次第だ
 [1 - これ以上、邪魔はしない]


ヘノドラス : 次の世話人を選ぶため、我々は再び集まる
ヘノドラス : さまよえる王は、消えゆく木を我らの手に委ねた。これは我らの誓いの一部なのだ
ヘノドラス : 私が世話人である時間も、まもなく終わる。消えゆく木が後継者を選ぶだろう
エルノル : 何が起きている?
ヘノドラス : 消えゆく木がエルノルを選んだ! エルノル、お前が次の世話人だ!
エルノル : 私を? 〈木〉が私を選んだと? なんという光栄! 全力を尽します!
ヘノドラス : エルノル、こちらへ。話すべきことが山ほどある


ラニリエル: オークよ! オークが村を襲ってる! エルノル、カンタディル、オリアデス! 敵襲よ!

ラニリエル
攻撃されているの! オークが攻撃してきたの!
 [1 - 他のみんなは無事か?]
不意打ちを食らったけど、中にいた仲間が反撃している
 [1 - 撃退に協力しよう]
奴らを動揺させるのよ! リーダーを殺し、テントを焼き払って! 村人を救うわよ!
 [1 - ウッドオークのキャンプはどこだ?]
オークは洞窟の南の入り口の外でキャンプを張っているわ
私たちを救うために〈さまよえる王〉に送られてきたのよね。彼はいつも守ってくれる。いつだってそう
 [1 - 他に何か気になることがあるんじゃないのか?]
空想や仮定の話にふけっている場合ではないわ。どうか下にいる村人を助けて! 少し時間が必要なの。あらゆる知恵を使わないと!



ラニリエル
〈さまよえる王〉万歳! 生きていたのね! 彼が私たちをお守りくださると思ったわ!
 [1 - オークと取引をした。村の様子はどうだ?]
あなたが助けてくれなかったら、もっと苦しんでいた
多くの村人が殺されたけど、同じくらい反撃してやった。エルノルに会った? 消えゆく木からみんなが戻ったとき、彼だけいなかったの
[1 - エルノルは、新しい世話人になったから消えゆく木にとどまったんだろう]
何ですって? ダメよ! 今は絶対にダメ! 今こそ彼が必要なときなんだから!
 [1 - 何に困っているか教えてほしい]
ここを去るときに、消えゆく木を見守ってもらうために世話人を残すの。世話人とその木は、この場所と〈さまよえる王〉が私たちを送る場所とをつなぐ
まさかエルノルが選ばれるとは思わなかった。彼は残っちゃダメよ。絶対にダメ
 [1 - どういう意味だ?]
つまり… 言いたいことは、彼を失うわけにはいかないってこと。そんなの耐えられない! とても喜んでいたし、とても名誉なことよ。だけど、そのせいで家族がどんな目に遭うか分かってないのよ!
 [1 - 何が問題なのかはっきり言ってほしい]
妊娠しているの。最近知ったばかりで、エルノルは知らない。知ってほしいかもよく分からない。でも、もし知ったら、一緒にここを去れるかも知れない!
どうかお願い、一緒に〈さまよえる王〉の領域に戻るよう彼を説得して!
 [2 - さまよえる王への村の誓いについて教えてほしい]
〈さまよえる王〉はきっと分かってくれるわ。家族は子供を育てるために一緒にいなくてはならない。もしエルノルが残ってしまったら、子供は父親を知らずに大人になってしまう。次の管理者を選ぶために村が戻ってくる頃には、私たちはもう年寄りよ。これが最後のチャンスなの
[1 - 彼にその話をしよう]
このことが私にとって何を意味するか分からないでしょうね。彼に打ち明けたら、自分を引き留めるために嘘をでっち上げたと思われそうだわ
違う、そうじゃないわ。自分の妻より任務を選ぶことを恐れているのよ
変な立ち位置になってしまってごめんなさいね。イフレと〈さまよえる王〉が、私たちが助けを必要としている時にあなたを連れてきてくれたの


ヘノドラス : エルノル、新たな世話人よ、前へ
エルノル : 私エルノルは誓いに従い、用意を整えてございます
ヘノドラス : さまよえる王のため、消えゆく木の世話を行うか?
エルノル : 〈さまよえる王〉への奉仕は、光栄の至り
ヘノドラス : 消えゆく木は汝の守護するものとする。年月がすみやかに流れんことを

エルノル
信じられない! 消えゆく木の生命が私の中を流れていくのを感じるよ! 私の妻は見かけたか? ラニリエルはどこだ? なぜお祝いに来ない?
 [1 - ラニリエルに頼まれて話をしに来た]
彼女に?
私はラニリエルを愛している。だが、私たちは消えゆく木を守るための世話人を残す誓いを結んだのだ。それが、さまよえる王が私たちのために作ったこの楽園に生きるために、支払わなければならない代償なんだ
[1 - 拒否すれば、誰か別の管理者が選ばれるんじゃないのか?]
そんなことを考えなかったとでも思うのか?
だが私が残らなければ、私はさまよえる王と村全体に対する誓いに背くことになるんだぞ
 [1 - ラニリエルは妊娠している。彼女はそれを伝えて欲しいと私に頼む]
何だって? 知らなかった。なぜ彼女は言ってくれなかったんだ? 自分の子供の世話もできないのに世話人になるなんて、馬鹿げてる。しかしそれでも、今私には村全体に対する責任がある
悪い時に問題が起きるものだ。早急に決断しなければな
 [1 - ウッドオークたちは退却した。村はもう安全だ]
そのことではない。木のことだ。木の霊を感じることができるようになって、私はそれが以前より弱まっていて、かなり気をつけて管理する必要があることがわかったんだ。村はすぐにもう一つの領域へ戻り、世話人… つまり私が邪魔されることなく木の治療に専念できるようにしなければならない
 [1 - ラニリエルはそのことを知らなかったわけだな?]
先代の世話人だけが知っていたことだ。村はもうすぐここを離れる
もし木に何かあったら、タムリエルと私たちの村との間を繋ぐ連結が切り離されてしまう。私が残らない限り、みんなは戻ることができないんだ
 [2 - 奥さんと一緒にいるべきだ]
そうしたいさ。もちろんそうしたい! だが、他のみんなは帰る準備ができている。オークたちが掃討されてすぐ、準備を始めたんだ。世話人として残る者はもう、誰もいないのだ
 [1 - 簡単な決断ではないな]
ああ、簡単ではない。どちらを選んだとしても、もう一方を選んでいればどうなっていたか、悩み続けることになるだろう
どちらが簡単で、どちらが難しいかはわかっている。君だったらどうする? 〈さまよえる王〉が私たちのところに君を遣わしたのだから、君がするように私もしようと思う
 [2 - 正しい選択はわかっているんだろう。家族の面倒を見なきゃいけない]
もしかしたら、子供は〈さまよえる王〉が私たちの奉仕に満足していて、消えゆく木には何も起きないようにしてくれるということを示しているのかもしれない。彼が消えゆく木に悪いことが起こるのを見過ごすはずがない
家族には私が必要だ。いつか村がさまよえる王の楽園に戻ったとき、私も一緒に行く
 [1 - 村で会おう]


ラニリエル : エルノル! 姿を見られて嬉しいわ!
エルノル : もっと早く、君の事を知っていたなら…
ラニリエル : 二人の時間はもっとあると思っていた。これからはそうしましょう
エルノル : 旅の支度をしておいで。私もすぐに行くから
ラニリエル : 喜びに満ちた旅立ちよ。あなたが私たちと一緒にいてくれるもの

エルノル
この転換期にあなたが来たのは運命だ。喜んでアドバイスを聞くよ。生きるということにしがみついていかなければならない。あなたが思い出させてくれた、ありがとう
 [1 - 離れるのか? 消えゆく木に何が起ころうとしている?]
〈さまよえる王〉であればその場に新たな木を作れるはずだ。もしかしたら私達は楽園に留まることを運命づけられているかもしれないな
消えゆく木が死ななければ、また戻ることができる。そうなれば私の判断は正しかったということだ。たとえ戻れなくても、少なくとも家族とは最後まで一緒にいられる