2016年10月5日水曜日

アズラの目 1


アフワ
ここを訪れる者は少ない。もし遺跡のために来たなら、引き返した方が良いぞ。いいものは何もあそこから出ていない… そうだな、ここ数百年の間はな。10年かそこらは違っているかもしれないが
 [1 - 何という名前の遺跡だ?]
何という名の遺跡だと? ずいぶんと慣れた口ぶりだな。ラエロリアだ。アンセイの墓よりも厳重に封印されている遺跡だ。その倍は危険だな
デイドラ公達が互いに戦うようになってから、こういうことが起こるようになった。だがクランウェがあのような状態になったのは不名誉なことさ
[クランウェとは誰だ?]          
アズラの女司祭だ。モラグ・バルはお前や私が産まれる遙か以前、恐らくこの木々が生を受ける前から、彼女に苦痛を与え続けている。そして誰かが止めるまで、彼はやめるつもりはないようだ
年老いたヴァスタリーは止めようとした。だがそれ以来彼女の姿を見た者はいない
[モラグ・バル? 彼のことは任せてくれ ]    
幸運を祈るよ。ラエロリアは堅く封をした。アズラ自身の手によってね。中に入るのはちょっと厄介だろう。モラグ・バルの企みを阻止してクランウェを救出し、ここへ帰って来い
ヴァスタリーがまだ生きていたら、よろしく言っておいてくれないか? 長いこと会っていないからな
 [1 - どうしてラエロリアについてそうも知っている?]
かつて魔法を学んでいた。ヴァスタリーという強力な魔術師の元で。ソロルと私に知っていることの全てを教えてくれた
私達は最高の生徒だった。だから先生はラエロリアに入り込んだ時、物事が上手くいかなかった場合にどうするべきか教えてくれた
 [1 - 先生は何て言った?]
彼女はクリスタルを手渡し、街の灯が赤くなったら、それを砕くようにと言った。質問は許されなかった。そうしたら塔の周りのもの全て、木々や、ラエロリアや、全てが… 元の状態に戻る
そうしなければ… そうだな。問題が起こる
 [1 - どんな問題?]
ああ、正確には分からないが。ヴァスタリーがそこに行ったら、デイドラが出てきて他の生徒を皆殺しにした。私達にできたのは、安全な場所に辿り着くことだけだった。だが塔は赤くなっていない。だからここにいる
 [1 - どれくらい待ってる?]
ソロルはこの恵雨の月で100歳と言っていたが、私か? たぶん97くらいだと思う。2、3歳は違っているかもしれない


アズラの祠 : こちらへ、定命の者よ

アズラの祠
定命の者、あなたは封印されたラエロリアの真上に立っている。内部には入り口があり、コールドハーバーへ通じています。
そこで、私の女司祭クランウェが、モラグ・バルの手にかかり苦しんでいます。彼女の痛みは計り知れず、世界と世界の間に穴を開けました。この歪みを正さなければなりません
[1 - 何だ?]
私はクランウェの苦しみを嘆く、夜明けと黄昏のデイドラ公であり、あなたの世界のラエロリアを封印した薔薇の母です
私はアズラ。クランウェを永遠の苦しみから解放して欲しいのです
[どうすればいい? ]      
遙か昔に、魔術師のヴァスタリーがラエロリアを訪れました。クランウェを苦痛から解放する方法を見つけたのです。しかしヴァスタリーは失敗し、命を落としました
ヴァスタリーの塔に向いなさい。彼女の足跡を辿ってラエロリアに入り、クランウェの骨を眠りにつかせるのです
[分かった  ]    
ヴァスタリーはラエロリアの封印に穴を開けるため、彼女の苦しみについて詳しい記録を残しました。塔のいたる所に残っているはずです。それらを見つけ出してください。そして、それを使って封印を解き、クランウェを取り戻すのです
 [1 - ヴァスタリーについて教えてくれないか?]
あなたの後ろにある塔を建てた、力のある魔術師です。彼女は道を見つけるその最後まで、根気強く、何年もラエロリアを研究しました
しかし、その努力も虚しく、モラグ・バルの〈しもべ〉が彼女の仲間を打ちのめした。彼女は永遠に失われたのです
 [1 - お前がラエロリアを封印したのなら、なぜ彼女のために開かない?]
ラエロリアは、ゆっくりと流れるコールドハーバーのボトルの口。そして、私の結界がコルク。その結界を解放すれば、モラグ・バルの〈しもべ〉がラエロリアに流れ込み、いずれはここにくるでしょう。
ヴァスタリーは結界を通り抜ける方法を見つけました。あなたも探すのです
 [1 - クランウェとは誰だった?]
クランウェは私の従者の中で、最愛の者だった。彼女の声は世界を意のままに従わせますが、それを私欲のためには使わなかった。コールドハーバーにつれていかれるまでは
モラグ・バルはこの千年間、苦痛を彼女の歌にしました。でも、彼の気をそらせば彼女を救えるでしょう






石版
<石版の上のクモのような文字は、直接見ていない時にはゆらめいている様に思える>
 [1 - 「イラッイ」と言えばいいのか]
<石版が力によって鼓動している>


イラッイ : また来たの? つまり… 何なの?

イラッイ
こんにちは、よそ者さん。我がデイドラ公のご意向は永遠だから、あなたの要求を受け入れるわ
 [1 - お前の王子は誰だ?]
アズラよ。アズラは知ってるわよね? 〈疾風のイラッイ〉、彼女が私をそう名付けた
でも随分昔のこと。このしわが寄った器は以前の栄光の影に過ぎない。私の翼はもう一度オブリビオンの空に舞い上がりたくてうずうずしてる
 [1 - ラエロリアへ入る方法を探している]
ヴァスタリーは薄明りの心臓と呼ばれる遺物で結界に穴を開けた。それは魔法のエネルギーを失って、ラエロリアの門の前にまだ残ってる。魂を吸収しないといけない。デイドラはそこら中にいるから、好きなのをどうぞ
 [1 - どうやればいいんだ?]
魔術師のヴァスタリーが印晶石を大事に取ってある。それが使えるはずよ。まだ辺りにいくつかあるわ。ここからでもにおうもの
 [1 - ヴァスタリーを覚えているか?]
もちろん、彼女は私を召喚した最後の一人。一緒にラエロリアの遺跡を開いた。優秀な仲間達と一緒に入っていったわ。デイドラが溢れる中で彼らが死ぬのを見た。私にできることは逃げてその遺跡を封印することだった… ヴァスタリーの最後の命令よ
 [1 - なぜ助けてくれる?]
デイドラ公の意志により、私がラエロリアへの道を開くしかないということは無視するのね。向こうでは、口にも出来ない血の恐怖が待っていると言うのに
 [1 - はい]
あなたはモラグ・バル自身なのかしら。残虐の王であろうとなかろうと扉を開けるのに手は貸したい
彼じゃないわよね?
 [1 - もちろん違う]
やっぱり、そうよね。魂の収穫者って、もっと背が高いと思うのよ
 [1 - なぜモラグ・バルを助ける?]
名前を呼ばれるまで岩の中で待ってみなさい。そして頼まれたことをした瞬間、彼らが汚いはらわたに変わるのを目撃するの。楽しめるときに楽しまないと。もちろん、他人を助ける楽しみのためよ


イラッイ 
印晶石はここよ。少し埃っぽいけど、役には立つでしょう
使い方は簡単よ。それで吸収したいデイドラに狙いを定めると、後は印晶石がやってくれる

イラッイ
かわいい石のことでしょう? でも、デイドラの魂で満たすまでは、古い拷問人形のように光沢のない石のままよ
 [1 - どうやって印晶石を満たすんだ?]
それをデイドラに向けて集中させる。キラキラした光が相手に催眠術をかけて、哀れなバカを石の中に吸い込むの。そして… 狙う時は注意するのよ
 [1 - どのデイドラにも効くのか?]
ええ。でも例外も極一部いる。当然、デイドラ公には効かないわよ
 [1 - お前には効くのか?]
たぶんね。でもそんなことしたら誰がラエロリアを開くのを手伝うの?見当違いね


イラッイ
よそ者さん、何をお望み?
 [1 - 印晶石を満たした。次は何だ?]
薄明りの心臓はラエロリアの入口の前にある。モラグ・バルの使いが最初に襲ってきた時、この場所はトワイルヴァーライス、〈星の井戸〉として知られていた。今では〈暗闇の喉〉だけどね。アイレイドはそんな色彩豊かな名前を持っていたの。知っていた?


イラッイ 
ああ、それだ! 薄明りの心臓は魂を欲している!もし、私が歪めたら。そうして…
その力! この感じを忘れていた!ついて来なさい。我がデイドラ公の、栄光ある領地を見てちょうだい!


イラッイ : ヴァスタリー! 生きていたの?
ヴァスタリー : ええ、イラッイ。あなたの努力に関わらずね!
イラッイ : 我がデイドラ公の子はたくさんいる! 彼らが圧倒するに違いない!
ヴァスタリー : モラグ・バルの所有物なんて、私には無価値だわ
イラッイ : 冒涜よ!
ヴァスタリー : よそ者さん! もしあなたがモラル・バルの敵なら、一緒に戦って!
イラッイ : 愚かね! その眼を喰らってやるわ! いいえ! もう私を倒せはしない!
ヴァスタリー : どこにも行く場所はないわ、この悪魔め! 私からは逃げられない!