2016年9月14日水曜日

ひとつまみのシュガー


ジュランダ・ラ
まずハリケーン、次は海からの鼠。次は何。空飛ぶマッドクラブ?
スレンダルの慈悲よ、検査までにもっと時間が必要だったのに!
 [1 - 検査? 何の検査だ?]

ドミニオンの検査官よ。ハラーニ首長が密売人対策の支援を要請したの
私たちはまっとうな客を相手にする誠実な農民よ。作ってるムーンシュガーはスパイス用で、スクゥーマ醸造のためではない。検査官に私たちじゃ農場を守れないと思われたらおしまいだわ!
[何から守れないって?]
毛むくじゃらで、キーキー鳴くあの鼠どもよ! 嵐の後、大農園に群がっている
糞を落とすシュガー喰いどもから農園を守れないのに、どうやってスクゥーマ醸造者の盗人からムーンシュガーを守れるんだ、って検査官は聞くでしょうね
[手伝えることはあるか?]  
灰かぶりの尾のセンチタイガーが鼠を食べようとせず、寝転がってる理由を突き止めて欲しいの
検査官が農場で害獣を見つけたら、仕事を続けられると思う?
 [1 - ネズミを見つけた場合、検査官はどうする?]
最低でも、ムーンシュガーが押収されるでしょうね
 [1 - 最悪の場合は?]
東で大農園が燃えるわ。検査官が推奨しているのかどうかは、誰にも分からない
どちらにせよ、ミストラルは私たちの破滅を嘆くでしょう。〈笑う月〉がなくなれば、スクゥーマが街中に出回ってしまう
 [1 - それはなぜだ?]
ムーンシュガーがなくなると、人は密売人に頼るようになる。密売人によってスクゥーマが持ち込まれる
検査官は地元の人間じゃないから、私たちが言っても聞く耳を持たないわ!
 [2 - ムーンシュガーとは?]    
はっ! そんなことも知らないっていうの? 白い粉で、とても甘い。食べ物のスパイスとして使われている
全ての運命をつなぐジャ・カージェイへの真の見識を与えると信じている者もいれば、スクゥーマの調合に使っている者もいる
  [2 - スクゥーマ?スクゥーマとは?]
毒よ
スクゥーマの行商は、一滴で現実から逃れられると言っている。これを飲むともっと欲しくなり、最後にこれ以外、何も欲しくなくなる
 [2 - ジャ・カージェイについて教えてくれ]
この者が語る存在じゃないわ。〈双子月の舞踏〉にいるモンクを探し出せれば、教えてくれるでしょう



灰かぶりの尾: ラットにやられたのか? それでも戦士なのか!なんて姿だ、アフェ。日陰で涼んでいる蛇みたいにだらけて。お前は最も偉大な狩人だったんだぞ! 凶暴な殺し屋? ふん! 爪を抜かれた毛布だ!

灰かぶりの尾
絨毯を買わないか? 三つまとめてでもいいぞ。なかなか手に入らない品だ。ああ、アフェ、たとえお前でもな!
 [1 - センチタイガーに何かあったのか?]
この者は「ラットを食べるな」と言った。奴らはそれを聞いたか? 聞かなかった!愚かなセンチ、怠け者のセンチめ!
 [1 - なぜネズミを食べてはいけない?]
奴らはすでに食べてしまった。それが問題なんだ! ムーンシュガーは食べ過ぎると眠くなってくる
ラットがムーンシュガーを食べ、センチがラットを食べる。どうなると思う? 怠け者のセンチめ。特にお前だ、ゴバニ
 [1 - また働かせられないのか?]
このシュガーが詰まった腹じゃ無理だ。この役立たずのセンチにラットを殺させるには、上から落とすしかない。かなり高いところからな
 [1 - センチが動かなかったら、サルモールの検査官にはどう対処する?]
中に入って扉を閉め、去るまで待つ。いや、考えさせてくれ。センチの狩人なしでもできることは…
サンダーバグ… ハハ、うまくいく訳ないか
 [1 - サンダーバグがどうした?]
サンダーバグはこの近くに巣を作る。美味しい卵を使って食事を作ろうとする者から守っているんだ。もし、その卵を腕いっぱいに掴もうとしたなら…
 [1 - 卵を守ろうとするのか?]
もちろん! だが一度手にすると、卵に傷を付けたがらなくなる。ラットの巣で卵を割れ。サンダーバグは怒って電撃を加えるだろう。検査官が到着する前にラットを殺すんだ
お前は勇敢だろう? ちょっとビリッとするくらいだ。やってくれるよな!
 [1 - 分かった。やってみよう]
素晴らしい! それから、灰かぶりの尾の為に、卵を少し取っておいてくれないか? とても美味いんだ!






ジュランダ・ラ: 随分と早いお着きですね、検査官タルマ
検査官タルマ: 真相を掴むためには、早く到着せねばならない
ジュランダ・ラ: 真相? しかし、隠すことは何もありませんよ
検査官タルマ: そのように聞くことは多いな、クランマザー。非常に頻繁にだ。周囲の害獣の多さに、どうしても目が行ってしまうな、クランマザー
ジュランダ・ラ: あの大嵐はとても酷いものでした。依然として問題が残っています
検査官タルマ : だろ?
ジュランダ・ラ : 我々は専門家を雇いました。この者は、まもなく問題が解決すると保証します、検査官
検査官タルマ : クランマザー、スクゥーマの取引についてどう思う?
ジュランダ・ラ : ムーンシュガーは私たちにとって、単なるスパイス以上のものです。スクゥーマの醸造に使うなど言語道断ですね
検査官タルマ: では、醸造している者については知らないと…?
ジュランダ・ラ : この者が雇っている者の中にはおりません。スクゥーマとは関わりたくないのです、検査官。醸造している顧客がいたら、すぐにお知らせしますよ

ジュランダ・ラ
ナミイラにかけて。私たちの専門家よ!
検査官タルマは大農園に疫病がもたらす被害について述べていたばかりよ。害獣をすぐに駆除するかって? もちろん、駆除するわ

検査官タルマ
管理に少しでも誤りがあれば、密輸業者のスクゥーマ醸造に利用されかねない。何か理由があれば、私はハラーニ首長にこの大農園を閉鎖するように進言する




検査官タルマ : 素晴らしい腕前だ。もし、お前の部下全員がそれほどの能力を持つなら、何も心配はいらないな
ジュランダ・ラ : この者はそう聞いて嬉しく思います、検査官
検査官タルマ : 「もし」と言ったんだ、クランマザー。疑う余地はないな、ジュランダ・ラ。お前の連れてきた専門家は、害獣に身の程をわきまえさせた
ジュランダ・ラ : もちろんです、検査官。それでこそ専門家ですから!
検査官タルマ : ハルドリル、メモを取りたまえ。「異例な方法ではあったが、害獣は駆除された」
ハルドリル の会話: ただちに
検査官タルマ : 教えてくれないか、クランマザー。いったいどこでこの専門家と知り合った?
ジュランダ・ラ : ラジーンのような幸運でした。ジャ・カージェイが相応しい者を導いてくれたかのようです
検査官タルマ : 面白い。もう少し厳格な選考を提案してもいいかな? 傭兵は… いつも優秀とは限らないのでね
ジュランダ・ラ : ご覧のとおり、〈〈笑う月〉大農園〉大農園に害獣のつけ入る隙はありません!

ジュランダ・ラ
サンダーバグを塚から誘い出すなんて、賢いわね。バーン・ダルに値するほどの計画だわ!
で、連中は一掃できたの?
 [1 - 全てのネズミを片付けた]
素晴らしい。親切な検査官はとても寛容よ。あなたの独創的なやり方が、所見に影響するでしょう
 [1 - 何か他にできることは?]
歩き手よ、ジョーンとジョーデは快くあなたと踊るだろう。尊敬する検査官が何を見つけようと、あなたには借りができたわ!  

検査官タルマ
まだ決めてはいないが、ここが続くならクランマザーはお前を雇って、より正当な仕事を任せるべきだな

ジュランダ・ラ : 検査官はいつまでここに滞在されるのですか?
検査官タルマ : 必要な限りな。あの臭いには耐えられんよ
ジュランダ・ラ : 本当ですか? それならば、快適な滞在になるよう努めましょう
検査官タルマ : 要らぬ心配だ。職務であれば… どんなに質素な宿でも問題はない
ジュランダ・ラ : この島への航海はどうでしたか? あの大嵐が来る前に着いたんでしょう?
検査官タルマ : そうだ、大嵐が来る前にミストラルへ着くことができた。他の艦隊は戻らなかったと聞いている
ジュランダ・ラ : お悔み申し上げます。ケナーシが求める対価は、いつも高い訳ではありません。奪われた者ができるだけ多く戻れるよう願いましょう
検査官タルマ: 私と助手の宿を提供してもらいたいんだが。頼めるか?
ジュランダ・ラ : もちろん。夕食も一緒に食べていきますか?
検査官タルマ: ああ… それは無用だ。カジートの食べ物は、私の好みから言うと… うーん、少し… な

灰かぶりの尾
焼けたラットの臭いでお前が来ると分かる! 卵は残っていたか? 虎をやる気にさせるのは骨が折れる
 [1 - いや、サンダーバグの卵は全てなくなった]
残念だ。いつか、卵を手に入れる技を教えてくれ。今度あの怠け者たちがシュガーに走った時のため、別の手段を用意するのも悪くない
お前がいてもな、マラパ!