2016年10月10日月曜日

パクトの擁護者 2


ガシエル
グリーンパクトを破るなんてあり得ない。それに従って今まで生きてきたのよ? 考えられないことだわ
[1 - 村人の1人が言っていたが、大病から早く回復して不自然だったそうだな]

たしかに病気だったけど、夫がイフレに祈って、あの方が治してくれた
嫉妬深い目からすれば疑わしく見えるかも知れないけど、それは罪の証拠じゃない。それどころか、私達の忠誠にイフレが見返りを与えたと言う人もいるかも知れない
 [2 - この占星図によると、パクトが破られた夜は淑女座が明るく輝いていたようだ]
あら、それは私の星座。この村には他にも何人かその星座の人がいる。それは輝くでしょう。だって長い病気との戦いの後に、健康を授かったんだもの。私を助けてくれて、今でも八大神には感謝してるわ
 [3 - お前の日記には、病気を治すためなら何でもすると書いてある]
なんてこと! 私が個人的に考えたものを証拠にする気? 聞いたことがあるわ。「考えることは罪じゃない」のよ
 [1 - 代弁者として、調査にはあらゆる手段を講じろと言われた]
それで無神経なのね。死ぬ時ってどんな感じだと思う? 治療法を探さない?もちろん助けになるものを探した。だけど私たちは、忠実な祈りに頼っただけよ

紡ぎ手エラナス
村に起きたことは本当にひどいことだが、俺は何もしていない。〈紡ぎ手〉として、子供たちにグリーンパクトについて教えることが俺の役目なんだ。それに反することなど絶対にない
 [1 - 仲間の村人の1人が言っていたが、錬金術師として違法な植物原料を使っているようだな]
錬金術はウッドエルフの間ではありふれたことではない、だから曖昧さがあるのは理解できる
俺が今までに使ってきた植物は自然に地面に落ちた葉や花だけだ。我々の掟通りな
 [2 - 何が原因で印がこんな風に壊れたと思う?]
俺の印。残念だ。数日前の夜に激しい嵐があった。あんな強風で枯れ枝が絡まるのを何だと言うんだ?嵐の仕業だろう。人なら落胆させるために、俺の印を簡単に壊せただろうな
 [3 - 錬金術の台で見つけたこの切り取られた神聖な植物はどう説明する?]
それが何かは分かる、だが俺はその植物を切っていない。森の中の枯れた木のそばで見つけたんだ。もう切られていた。衰弱する妻の病気を治すために、イフレがくれた贈り物だと思ったんだ。お願いだ、俺を信じてくれ

アラナク
頼む、あれは俺じゃない。俺のはずがないだろう? 俺はカジートだ。ウッドエルフだけがグリーンパクトを破れる!
 [1 - パクトが破られた夜に、外でコソコソしていたのを目撃した者がいる]
俺は嵐の中で落ちた枝を掃除して荷車を守ろうとしていたんだ。結局ダメだったがな
 [1 - 稲妻で粉々になった荷車の横にあった、この焼け焦げた岩をどう説明する?]
ああ、数日前の夜に嵐があって雷が鳴ったんだ。それが何を意味する? 荷車を置く場所をもっと選ぶべきだった。それだけだ
 [2 - 神聖な花の茎を届けたと書いてある納品書を見つけた]
その花を切ったら何なんだ? それでウッドエルフの問題は解決しない。グリーンパクトは彼らのしきたりだ。花のことで匿名の依頼を受けた。それが神聖な物だなんて知らなかった。依頼をした奴に責任がある。俺じゃない


樹の従士ロロン
お前が発見したことを聞く準備はできている。告発する前に、お前が見つけた証拠について容疑者たちに尋ねることを勧める
 [1 - 必要なことはすべて聞いただろう]
忘れるな、告発したからには、要求通り立証できる証拠を見せなければならない
 [2 - わかっている。告発する準備はできた]
本当に用意ができているなら、容疑者の名前を言ってくれ
 [1 - アラナク、商人]
お前はカジートの商人アラナクがグリーンパクト違反を犯した者だと正式に告発した
容疑者に対して、証言をするのは誰だ?
 [1 - 証言台にはナエルディルに立ってもらう]
民よ、前に出て証言をせよ。どのような物的証拠を持ってきた?
 [3 - この注文書、サングイン・アレンディルの注文を商人が記載している]
この〈注文書〉を証拠と認める。テーブルに置け
 [1 - <注文書をテーブルに置く>]
最後の証拠を見せてください。天からの予兆、容疑者を有罪にする前兆となるものを
 [1 - 稲妻で焦げた岩、壊れた荷車の近くにあった]
この〈稲妻で焦げた岩〉を証拠と認める。テーブルに置け
 [1 - <稲妻で焦げた岩をテーブルに置く>]
少し提出された証拠を調べる時間をくれ
 [1 - もちろんだ]

樹の従士ロロン 
ふーーむ…提出された証拠を注意深く検討した結果…商人のアラナクが告発通り有罪となった
アラナク : すまない。村をこうする気はなかったんだ
樹の従士ロロン : この悲惨な出来事で、お前には過大な要求をしたが、最後にもう一つ神聖な仕事を頼む。さあ、容疑者を下の審判の間へ連れて行ってくれ


アラナク : すまない。植物を切るべきじゃなかった。許してくれ
スプリガンの霊魂 : 血には血を。終わった

樹の従士ロロン 
お前は我々にできなかったことをした。我々をグリーンパクトに戻してくれた。まだ全てが順調ではないが、正しい方向に戻った。ありがとう
 [1 - アラナクは死んでいる]
実に辛い死だ。アラナクはこの地域で重要な人物だった。彼がいたから私達は外の世界と繋がりを持つことができたのだ。彼の代わりにその役をこなしてくれることを期待している。いつでもここに来てくれ         
我々の結束は常に強かった。この試練によって多くの関係が試され、ばらばらにされた。元の状態に戻るにはしばらくかかるだろう。とは言え、我々は森と再び平和的な関係になれた。そしてそれは、全てお前のおかげだ


ガシエル:アラナクがあの花を切ったと知ってたわ。私たちの習慣をいつも軽んじていたもの

紡ぎ手エラナス:犯した罪のせいで、アラナクがこんなひどい結末を迎えざるを得なかったとは残念だよ。でもおかげで、みんなが同じ運命をたどらずにすむ教訓となった

オルディング:驚いたね。外の者がよその文化の重要な教義を犯した。こんなのありえないよ

センドラニル:助けてくれてありがとう。ガシエルが何の罰も受けずに逃げてしまったけど、森は通常に戻りつつあるわ

ナエルディル:あなたは正しいことをしたわ。アラナクは私たちのコミュニティを荒廃させるところだった。彼がいなくなった後の、私たちの発展ぶりを見て