2016年9月17日土曜日

女王の名の下に 1



上級公女エストレ:これは大惨事よ。女王は何を考えているの?
バイスリーブ・ペリディル:王子の時間を無駄にするとは。あのように偉大な方をアイレンに随行させるなんて。しつけられた猟犬のようだ!違うな、ナエモン王子は狼だ



ナエモン王子
うーん。どこかで見た顔だな。前に会ったことがあるか?
 [1 - 女王にここで会うよう言われた]
ああ! バルケルガードか。タンゼルウィルへようこそ。我々は女王陛下を説得できなかったが、お前達ならできるかもしれない        
女王のお気に入りか。会えて良かった。我々は祖先の霊魂を崇めるため、タンゼルウィルにやって来た。だが、どうやら彼らは我々を殺そうとしている。血に飢えているらしい!
 [1 - どうして祖先が殺そうとしてくる?]
いい質問だが、答えが分からない
姉… つまり女王は、ある儀式を行うために我々をここに連れて来た。実際には政治目的のようなものだ。死者とかそういう、迷信の類の恵みを得るらしい
[女王は危険に晒されている? ]    
危険が姉を見つけなくても、姉自身が危険を見つけ出して晩餐に招くだろうな
姉はこの先の遺跡で、バトルリーブと相談している。何としてでも儀式を終える気だ。大人しく従って、姉が無事に儀式を終えられるようにしてくれ。分かったか?
[やってみよう ]    
〈ニュー・ライフ・フェスティバル〉で家に帰るようなものだな。家族は昼間から飲んで、皆がお前の死を望む
 [1 - この人達は誰だ?]
ああ、どういう事か分かるかな。島の沖には、巨大な海の獣がいるだろう。小さな生物が脇にしがみついて、食べ残しをあさっている。ちょうど地上の貴族社会と同じようにな
 [1 - 女王が儀式を行わなければならない理由は?]
伝統だよ! いつだって新しい統治者が玉座につく時には、終わりなき儀式と式典が行われるのさ
私自身、玉座につく為に必要な八十八日間に及ぶ礼拝の詠唱の半分も終わっていなかった。そうしたら、姉が戻ってきた
 [1 - 女王が戻る前は、玉座に着く予定だった?]
ああ、そうだ。栄光に満ちた統治者、父ヒデリス王が亡くなった時、姉は儀式を始める予定だったんだ。しかし、消えてしまった。フッ… とな。行ってしまったんだ。サピアルチの迷宮に入ることすらせずに
 [1 - 他にも儀式の義務がある?]
そうだ。それで、三千五百と五十五日を費やして、アルトマーの習慣と儀式について学ぶ役目が、私に回ってきたのだ
ふむ。話がそれたな

上級公女エストレ
女王の新しいお気に入りね? バルケルガードにいたでしょう。あなたがここにいて良かった。彼女には助けが必要よ
 [1 - どういう意味だ?]
いいえ、分からないわ
彼女がどうやって皆の信頼を得るのか、今は想像しにくいわね
 [1 - 霊魂達が怒っているから?]
ええ。死者は私達が知らないことを知っていると言うでしょうね。彼女は女王にふさわしくないって。知っての通り、そんなことはない。だけど、噂を止めることはできないわ

ファトーレル:王家の方々に失礼がないようにね。本性はサソリのような人達よ
ミナンティル:この遅れには本当に腹が立つ。女王陛下をこんな儀礼にわずらわせるとは。我々は死者と過ごして時間を無駄にするより、人々と触れ合うべきだ
メリオン:孫たちに聞かせるため、ここでのことをメモしているんだ。〈女王は伝統に固執し、死者を近づけることはなかった〉。いや、これじゃ全然だめだ
ラニターレ:ここでいくら掛かるか計算しているの。女王の時間は貴重なものよ。貴族の格好をするだけでも、一日にたくさんの金貨を使っているの


アイレン女王 : 名誉ある先人を呼び起こし、彼らの記憶と英知を受けるのよ
先祖の霊魂 : お前の祖先は認めない、偽者め! ベールの女王が正当な後継者だ。お前の統治は、ノリオンによって終わる!
バトルリーブ・アーセルモ : 陛下、危ない!


アイレン女王
ええ、うまくいく可能性はあるわ。王家の者が〈皆〉まとまるなんて無理よ
〈先人を呼び起こす〉なんて、随分謙遜していると思わない?
 [1 - ああ、あなたが女王だ]
思い出させないで。この儀式で私は、文化と伝統を重んずることをオーリドンの民に示すはずだった
先人達が、私を正当な後継者と認めてると示すつもりだった。どうやら先人達とは意見が異なるようだけど
 [1 - あの霊魂はなぜ脅かした?]
分からない。私の側近、ノリオンの名を挙げていた。確か、貴方はバルケルガードで彼と会ったはずね
我が友よ、ここで何か起きたようね。また助けを求めるのは心苦しいけど、貴方を頼る他ないわ
 [1 - 何をすればいい]
遺跡のどこかに女司祭が二人いるはず。ノリオンが裏切ったなら、彼女たちが危険だわ
彼女たちの儀式が終わるまで、側にいてあげて
 [1 - そうしよう、陛下]
儀式は私の民にとって重要なこと。つまり、私にとっても重要ということ
 [1 - ここで何をされるのですか、陛下?]
もちろん儀式を続けてるの。女司祭たちが私を待っている。口うるさい亡者たちは、ここで始まることを邪魔できない
 [1 - 何故儀式を行わねばならない?]
言った通りよ。儀式は民のためのもの。昔から、アルトマーの新たな統治者の王冠の一部でもある
民は、私の不在に不安を感じている。私が信頼に足るかどうか、知りたがっているの
 [2 - 何故死者が反抗する?]
ノリオンの仕業に違いないわ。三重に呪われたスキーヴァーのような奴だけど、熟達した魔術師でもある
彼らを制御するため、近くにいるはずよ。きっと姿を現すでしょう
 [1 - 何故ノリオンは離反したのでしょうか? それに、ベールの女王とは?]
ベールの女王が誰なのか分からない。恐らくベールの継承者を統べる人物でしょうね
それと私の見立てでは、ノリオンは市場で高値が付くと知れば、母親でも売りに出すような男よ
 [1 - では、ノリオンの裏切りは意外ではなかった?]
ノリオンは父の熱心な支持者だった。父亡き後も、ナエモンを支持したわ。私が王位を継いだ時、彼は「とても失望した」と… 公言していた。ノリオンにとって政治が何より重要だったの。そして私は、彼のやり方では動かなかった
 [2 - バルケルガードで別れた後、シルセイレンで継承者に遭遇した]
本当に? アスターニャが小さな派閥でも率いてるか、悪漢の集団に大仰な名前をつけているだけなら良かったのに
もし彼らが街全体を攻撃出来て、ノリオンを使って私をここへ連れて来たとしたら… 星よ、彼らは本当に危険だわ!


メナステ女司祭 : 祖先への祈りを終えるまで守ってちょうだい!
古代の霊魂 : 先人の祝福があらんことを
古代の霊魂 : 日々に祖先の導きがあらんことを
古代の霊魂 : そなたの謙虚な祈りと奉納を我らは光栄に思う
メナステ女司祭 : 儀式は終了した。行きなさい