2016年9月20日火曜日

マラーリ・モラ 1


縛られしネラシル : テレンジャーがここにいたら、肉を剥いで骨だけにしてやったのに!



縛られしネラシル
お前が私に話すだと? 数千年の生と最高位の魔術を持つ私が、お前と話すだと? うーむ…
何かご入用かな、お客様?
 [1 - 一体何者だ?]
見えるのか? 私は冗談を具現化したような存在だ。テレンジャーという権力狂いの悪党に呪縛された霊魂だ。私は主人に忠実に仕え、義務を果たした。今はお前のような連中に仕えろと言われている
 [2 - テレンジャーとは誰だ?]
私を拘束する残酷な未熟者だ。彼の生徒たちは〈現代で最も偉大な魔術師〉と呼んでいるそうだ
私の全盛期なら、彼の力など瞬く間に吸収できた。前菜として食いちぎって、じっくり焼かれたカメのシチューをメインデッシュとしていただろう
 [1 - 彼にはどこで発見された?]
もちろん書斎だ。古今の知識を吸収していた。ようやく自分のペースで学んで研究できるようになったのだ。愚か者に邪魔をされずにな。それなのに彼がやってきて、拘束された。あいつめ!


エルドウェン
ごめんなさい、何か用? ちょっと忙しいの。先生の言い付けで、やらなきゃいけないことがたくさんあるの。それに時間が全然なくて
 [1 - 何をしている?]
日課の研究よ。テレンジャーが私の先生なんだけど、彼がこのシャドウフェンの遺物に秘められた謎を明らかにする課題を私に出したの
 [1 - なぜここに鎧が一式ある?]
鎧じゃないわ! これはドゥエマー・センチュリオン。ハイロック遺跡から新たに発見されたものよ。発明家テレンジャー自身によって記録され、研究と展示の為に大市場に持込まれたの。もちろん期間限定よ
 [1 - なぜ期間限定なんだ?]
見習いでも知ってることだけど、ドゥエマーの魔法はドゥエマーの遺跡から生じるの。このコンストラクトは長くは持たないわ。歯車と弾み車は彼の自宅のもので間に合わせたんだから。ひどい話よ
でも、面白いものが見れるわよ。このレバーを引いてみて!


パルムティリル
ああ、いい日だ。お前にとっても。テレンジャーに物資を持って来たんだろ
仕事をさぼっていたことは、彼には秘密にしといてくれ
 [1 - テレンジャー?]
星にかけて、その通りだ。発掘現場のリーダーだ。ほら、この道の先にいるはずだ
俺のことは言わないでくれよ。少しストレスから解放されたかったんだ。霊魂がこんなに怒っているのに、あんなところに行けるものか!



発明家テレンジャー
ああ、物資を持ってきてくれたのか。このテントには、インクと壊れやすい物だけを置いていってくれ。助手と一緒に、荷物を下ろし始めてもいいぞ
 [1 - すまないが物資は持っていない。ここで何をしている?]
本当か? あのボズマーを信用して注文するのはこれで最後にしよう。だが、あり得る話だ。エズドゥインでは災難続きだからな。最初は霊魂。今は物資。挙句、私の一番優秀な学者とチームが行方不明だ!
 [1 - 行方不明者がいるのか?]
星にかけて、その通りだ。アンデウェンのチームは遺跡のどこかでマラーリ・モラを探している。だが、長いこと連絡がない
物資を届けに来たんじゃないなら、彼女達を探してくれないか?
 [1 - 探して来よう]
最良のシナリオ? 彼らがモラを見つける。最悪のシナリオは考えたくない。様々な可能性が考えられる
 [1 - それで、あなたは?]
何とも興味深い質問だ。だが、そこまで言われては仕方ない。私は発明家テレンジャーだ。高名な天才、執筆者にして冒険家だ
エズドゥインは私の最新の冒険だ。私は魔術師ギルドに、さらなる栄光と名誉をもたらす!
 [1 - なぜここにいる?]
マラーリ・モラの探索に来た。それを議会に提出して、報酬を得るんだ
 [1 - それが言っていたアーティファクトなのか?]
中々思慮深いな。そう、マラーリ・モラは古代のアーティファクト。護符だ。ここにいる全ての者の命はその護符の力によって奪われ、不死の魂は呪われた
 [1 - それ以来、霊魂はここにいるのか?]
いいや、実は違うんだ! 私達が来た時にはいなかった。これは推測でしかないが、誰かがまたモラを発見したようだ。護符によりかき乱されて、縛られていた死者達が目覚めたのだろう
 [1 - アンデウェンとは誰だ?]
彼女は以前、出来の良い生徒だった。とても有能だったよ。今は魔術師ギルドの幹部で、遺物師だ。スカイウォッチのアルカネウムを監督している
 [1 - 彼女はそこで何をしている?]
もちろん、私を手伝っている。アンデウェンは真なる知識の探究者だ。彼女は本も読むだろうが、現場での研究を最も好んでいる
 [1 - 何だって? インカンブル?]
遺物師だ。彼女は研究と訓練を監督している。誰もが望む地位だ。私の生徒のほとんどが目指しているが、なれる者はわずかだ
 [3 - アンデウェンのチーム以外は、他に誰かいるのか?]
ああ、そういえば、私の生徒のシリンケが霊魂を解放するとか言っていた。彼女はアンデウェンほど分析的ではない。彼女は前線キャンプにいると思う。大丈夫なはずだ

ナールカノ
敬意と賞賛を送る。テレンジャーと仕事をするのがずっと夢だったんだ。彼は本当に立派だ。ハンサムだしな!エズドゥインのことは本当に残念だった
 [1 - この場所について教えてくれないか?]
とても残念だ。エズドゥインは、優雅なアイレイドらしい街だった。古代人の偉大さを示していた。最後の時まで、エズドゥインは商人と旅人で溢れ返っていた
 [1 - 最後の時?]
エサニヨン・ドゥーアというエルフが、この街を最後の戦いの場に選んだ。彼は神々と話した。そして、次第に神々から返事があったと言い張るようになった。彼は密かに説教するようになり、彼の教団はエズドゥインの中心で集まった
 [1 - 何があった?]
ドゥーアは、マグナス自身がスカイウォッチの貴族の血を欲していると主張するようになった。彼は夜中に、自分の信者を暗殺者として使った。邸宅にいた、多くの貴族達が虐殺された
 [1 - かなり注目を集めたのでは?]
その通りだ。殺人は、エズドゥインにスカイウォッチの衛兵を呼んだ。教団は退けた。辛うじてな
追い詰められたエサニヨンは、マラーリ・モラという魔法の秘宝を使用した。全ての者が殺され、魂は永遠に束縛された


エジュッキ
ここの者は皆、テレンジャーに認めてもらうことだけを考えてる。エジュッキは毎日聞かされている
 [1 - テレンジャーに認められるため、来た訳じゃないのか?] 
違う。この者は学びに来た。他の者は昇進のことしか考えていない。エジュッキは確かな知識を求めている
この者は発明家に腕を認められて入門を許された。大げさな推薦状のおかげじゃない
 [1 - 他の者は嘘をついてここに来たと思っているのか?]
テレンジャーは素晴らしい人だけど、考えが甘い。彼の考古学の知識は幅広いわ。だけど、彼は人の心と欲求に関する知識が足りない

カマルデトゥイル
テレンジャーの推薦は、ギルド内で物凄く強力な力よ。いつか貰えるといいわね
 [1 - 魔術師ギルドの一員なのか?]
ええ、誇りに思うわ。私はただの生徒だけどね。発明家に気に入られたら、もっと大きく優れたものを目標にするのよ。例えば、大魔術師とか
 [1 - テレンジャーは、ギルドでそれほどの影響力があるのか?]
もちろん! 彼は私のいとこがギルドに入ったばかりの頃に推薦したの。彼女は今魔術師よ。彼女はアンデウェンのような遺物師になるため訓練をしている。アークマギスターのアストリンケも、一時は彼の助手をしていたと聞いたわ

ルーカラミル
テレンジャーは素晴らしいよなあ? 彼の推薦を貰うためなら何でもするよ
 [1 - ここで何が起きている?]
星々にしか分からない。調査はうまく進んでいた。霊魂が現れるまではな
 [1 - では、到着した時に霊魂はいなかったのか?]
ああ。私たちが突き回していたから起きたのかもしれない。マラーリ・モラを守っているのだろう
 [1 - マラーリ・モラとは?]
分からない。何らかのアーティファクトなのは確かだ。極めて狂信的な教団の指導者が、自らの命と他のたくさんの命を奪うために使われた。間違いなく、現在手を焼いているのは彼らの亡霊だ

フィスタマンウィ
テレンジャーの助手になるのは危険だと聞いてたけど。これはね!
 [1 - どんな危険だ?]
テレンジャーの助手達には定評があるのよ。事故を起こしやすいってね。知ってた? 親には興味はないって言ったんだけど、しつこくてね。間が抜けてるのよ。私は自力で魔術師ギルドで昇進してみせる
 [1 - 事故を起こしやすい?]
ええ。誰も発明家を失望させたくないのよ。でも、たまにテレンジャーの元には、不適切な推薦でやってくる見習いがいるの。彼が本当の腕を知っていたら、どれだけ無能なのか分かると思うんだけど
 [1 - そちらは?]
私? かなり有能よ。ただ、愚か者のために命を捧げるほど馬鹿じゃないの


アエルケラス
いつかはアンデウェンのように、テレンジャーに認めて貰いたい。自分の能力を証明したいんだ。ウリカンターのようにはなりたくないがな
 [1 - どうしたんだ? ウリカンターに何があった?]
どこまで言っていいのか分からない。ウリカンターはアンデウェンと親密だった。そして、テレンジャーにとっては息子みたいな存在だった。だけど事情が変わり、彼は追放された。ウリカンターは今、ギルドホールにさえ入れないはずだ