ラズム・ダー
ああ、友よ。この者はお前のことを考えていた。もちろん、個人的なことではない。ラズは利益に脅威がないか見定めてる
[1 - バトルリーブから聞いたが、ベールの継承者との関連を調べているそうだな?]
ああ、そうだ。情報を集めるためにここにいる。正すべき間違いもある。おそらく何人か殺すことになるだろう。すぐに分かる
お前はこれに向いている。今に分かる。ラズはこういう事には見る目があるんだ
[1 - 何を考えている?]
女王陛下はこの者に任務を与えた。ベールの継承者の指導者について調査せよとな。ベールの痕跡はこの街、マティースンに続いていた
ここは鋼の刀剣で有名だな? だが、どうも反乱軍に武器を提供しているようだ
[何をすればいい? ]
街の東側にいる密偵、フィステールと接触してくれ。この者は彼女の家の周りにいる。後で会って、彼女の件について検討しよう
このラズはハンサムすぎるだろう? 気付かれてしまう
[何でも言ってくれ、ラズム・ダー ]
継承者は差別主義の愚か者共だが、情勢を危険にさらし不安定にできる連中だ。我々も行動しなくてはならない
[1 - ベールの継承者についてもっと教えてほしい]
ラズの説明は単純すぎるかもしれない。ベールを被ったアルトマーのことだ。彼らは自分達を差別主義者だとは思っていない。自分達が他よりもはるかに優れた種族だと思っているだけだ。この者達の残りの一部は… 助けを求めている
[1 - 最終的な目標は?]
〈アルトマーのためのオーリドン〉だ。この者達のような猫はダメ、背の低いエルフもダメ。背が高くて、肌が白くて、先の尖った耳の奴らだけにしたい。退屈だろう?
[1 - 女王の目に加わったばかりなのに信用するのか?]
女王陛下はお前を信用してる。そしてお前はバルケルガードで大きな力になってくれた。新入りだからといって、信用しない訳がないだろう?
ラズは裏切りの最初の兆候を見逃さないように、用心深い目でお前を見ようなんて思ったことはないぞ。一度も!
ザーカ
ザーカははるばるデューンから来た。とても儲かる仕事をしていて、エルスウェアでは屈指の商人だった。それが、コンダリンとマラニーには一度も面会出来ていない!
[1 - なぜやらない?]
単純なことよ。カジートだから。もしやり手のハイエルフだったら、いい取引やいい品物が手に入るのに。でもこの者に毛皮としっぽがあるから、手に入るのは沈黙だけ。暗き月め!
[1 - 忙しいだけじゃないのか?]
鈍い爪め。忙しいですって。ザーカはここに一週間いるの。話し相手はアオナスだけだし、彼はただの見習いよ
この者はあと一日だけ待つわ。一日よ!
[1 - ここの剣はそんなに苛立つ程の価値があるのか?]
フン。今のところ、ないわ。ザーカは何もいらないの。ただ商売を始めようとしてるだけ
カジートとハイエルフは同盟してるんでしょ? オーリドンとデューンはお互いが必要よ
アオナス
ドミニオンで最高の武器が揃ってる。このマティースンで鍛造されたものだ。お望みなら、熱い金床もあるぞ
[1 - 剣は全てここで作られているのか?]
当然だ。ここは鍛冶の街だ。オーリドン第一海兵隊、女王の近衛兵に剣を供給してる。名高いヴァインダスクのレンジャーにも!
[1 - 誰が管理している?]
ええと、マラニーがキャノンリーブでコンダリンが鍛冶頭だ。彼女が表、彼が裏を管理してるとみんな冗談めかして言ってる。ハハハ
[1 - この辺りにはたくさんのウッドエルフとカジートがいる。鍛冶の仕事をしているのか?]
ああ、そうだ。安い労働力として使える移民だ。街にも少しいるが、忌々しい奴らだ。だがまあ、少なくとも安く使えるからな。そうだろう?
[1 - あまり公平には見えないな]
努力はしてるさ。だがな、彼らはよそ者だ。なぜ高い技術を持ったハイエルフと同じ給料を払える? そうだろう?
エンジネア
こんにちは。ここには仕事で?
[1 - いや。通り抜けるだけだ]
あなたの言う通り、ここで働くのは大変。でも、ちゃんとした仕事よ。少なくとも、鍛冶場で働くのはね。経営は分からないけど
[1 - ここでどんな仕事をしている?]
作業長。鋼が予定通りに鍛造されていて、作業員がきちんと扱われていることを確認するの。最低限ね
[1 - 作業員の扱われ方で問題は起きてないのか?]
いい? 私は最善を尽くしてる。キャノンリーブ、鍛冶頭… 彼らは私達作業員のことなんか気にしてないわ
そしてウッドエルフとカジートへの思いやりが全くないの。労働用の動物として見ているんじゃないかと思う時があるわ
[1 - まずそうだな]
マラニーとコンダリンは商売のことしか考えてないわ。全てを収益で見るの。私はこの仕事をこなすだけよ
[1 - ウッドエルフやカジートと働くことは気にしないのか?]
いいえ。全然。いい作業員はいい作業員よ。毛皮に覆われていても、たいまつを取り換えられなくても、問題ないわ
彼らはきちんとした扱いを受けるべきよ。そして私はそれを目指してる、可能な限りね
キルン
エンジネアはいい作業長だけど、彼女はアルトマーだ。状況を分かっていない
[1 - どんな状況だ?]
低い賃金。厳しい仕事。危険な労働環境。先週、三人のボズマーが船に荷物を積もうとして押し潰された。どれくらい我慢できるか分からない
[1 - よくあることなのか?]
コンダリンとマラニーは少しも気にしてない。これは間違いない
エンジネアが彼らに異議を唱えてるが、彼らは聞かない。暗き月に取りつかれてるんだ
キャノンリーブ・マラニー : もう遅れはとらないわ! 積荷は今日中に準備して。後は命令を待つだけよ
コンダリン : ああ、分かってる! 街にいるよそ者のことは、部下から報告を受けている。見張っておけ
ラズム・ダー
フィステールの調子はどうだ、友よ。ラズは彼女の笑い声が好きだ。彼女は何か突き止められたのか?
[1 - 残念だ、ラズ。フィステールは死んだ]
死んだ? 暗き月と鈍い爪にかけて。あの狂信者どもめ
[1 - このメモが彼女の死体にあった。何を意味するかは分からない]
ラズに見せろ
死の淵でも、彼女はこの者を笑っている。賢い子だ。それは暗号で、彼女が誰を疑っていたのか示している
[1 - どう思う?]
彼女は剣を持った鼠について話している。ここの鍛冶頭はコンダリンだ。街の反対側で鍛冶職人を束ねている
行って、何があるか見てくるといい。気を付けるんだぞ。終わったら鍛冶場の反対側で、ラズム・ダーと会え
ここ数年で、良い奴をたくさん失った。彼女の死を無意味にしてはいけない
[1 - フィステールのことをよく知っていたようだな]
ラズが彼女を〈女王の瞳〉に入れた。女王に彼女の人柄を保証して、精一杯訓練した。これから彼女の両親に伝えなくちゃならない。〈女王の瞳〉に、また悲しい物語ができてしまった