フェルドシー・マレン
彼が皆殺しにした。全員が死んだのよ
[1 - 何が起きているか教えてほしい]
私たちの部隊は、エボンハートまで逃げてきた馬屋係から奴隷の反乱について報告を受け、ここへ派遣されてきたの
それが! 彼が自分の部下を斬りつけて殺してしまった
[誰の話をしている? 何が起きた?]
私の指揮官、ウロフ・ストームウォールよ。私が道を巡回している間に、何かが起きたみたい。報告に戻ったら、彼は血まみれで、ケレンディーを斬っていたわ
そして私を見るなり、近寄ってきた。この道の先にいる。早く逃げないと
[エボンハートに行け。ウロフと話してみる ]
ウロフ・ストームウォール
何か言え。話せ、八つ裂きにする前にな
[1 - ウロフ? どういう意味だ?]
よし。お前は大丈夫だな。いいかよく聞け。実は… 恐ろしい… 人の複製を作る奴がいるんだ。人間を殺してから、その死体を使って複製を作るんだよ
完全な複製じゃないがな。話し方まで真似ることはできない
[1 - それで部隊を殺したのか?]
そうするしかなかったんだ。彼らは変化し始めていた
頭がおかしいと思っているのか? 自分で見てみろ。俺があの馬屋の地下室にいた時、そいつは部隊のひとりに乗り移ったんだ。下に閉じ込めて置いたから、自己紹介してくるといい
[1 - 死体を焼いたのか?]
そうだ。いいか、仕組みは良く分からない。唯一分かるのは、奴が人の内部に入り込むということだ。殺して複製を作る。複製を殺しても、その死体を脱いで逃げる
新しく隠れる場所が必要になっても、この焼死体は役に立たない
メリング
<この死体は手足を伸ばした状態で、皮膚に損傷がある。服は血まみれだ。兵士の背中の外傷から判断すると、何かが彼女の体内を食い破って出てきたようだ>
私の夫を見なかった? カジートの獣が暴動を起こした時に、離れ離れになってしまったの
[1 - いや、彼には会っていない]
みんな彼らのせいなの。祟りも、ダメになった作物も、美しい家の残骸も。彼らは不潔な臭いの獣よ。ティリルに、猫人間はろくな奴隷にならないと言ったのに
そして、あの怪物がいる。彼らがここに連れてきたの
[1 - 怪物について知っていることは?]
ラ・シャッダが召喚したの。彼は呪術師のような者ね。何日か前の夜、猫男が執り行っていた儀式を夫が中断したの。そこにいた全員が罰を受けて、間に合わせの祭壇からトーテムが没収された
怪物はあのトーテムを恐れている
[1 - どういう意味だ?]
怪物がうちの警備の一員に紛れたのを見たの。そいつに襲われて。パニックになって、トーテムで殴ったのよ。うめいて逃げていった
あのまま持っていればよかった。この混乱の中で、寝室に置いてきてしまった
ウロフ・ストームウォール
なあ? 何を見た? 話せよ、くそったれ!
[1 - 戦った。死んだ兵士から逃げ出した]
予想通りだよ。逃げるんだ、若いの。隠れてろ
俺に任せろ。もしお前があの怪物に捕まったら… そうだな、お前の複製を殺さなきゃならん
つまり、自分の頭がおかしくなった訳じゃないんだな、結局。そうだろう?
さあ、下がってくれ。妙な動きを始めたら、切り刻んで全部燃やしてやるぞ
ルヴァリ
ティリルがどこかおかしいの。ねえ… 近くに行くのが怖いわ
[1 - これはティリルじゃない。彼の死体を寝室で見つけた]
嫌! 信じない
あれは彼よ。ちょっと何か問題があっただけよ
[1 - この偶像で証明してみせる]